先日のこと。
大きな大きなお寺の前を通った
駅前、10分。
大きなお寺。
小牧城の見える、絶好のロケーション。
こんな大きなお寺だったら良かったのにな~~~~。
そう思った。
こんなに駅から近かったら。
お寺で、いろいろやりたいこと、そのときも、アクセスの心配をしなくていい。
こんなに小牧山が近ければ。
小牧の薪能だって、お散歩がてら行けるかも。
こんなにお寺が大きかったら。
あ~~~あ。きっと、収入の心配もないだろうな~~~。
(ごめんなさい、下世話で……)
そう思った日。
でも、その大きなお寺を後にしながら。
ああ。
こういう心があって。
うらやんで。
ねたんで。
こんなわたしがけっこうまっとうに、他人を思いやることが出来るのは。
主人と結婚したからだな、と思うに至り……。
わたしは我儘であり。
わたしは貪欲であり。
わたしは人をうらやむ。
そんなわたしにとって。
主人は、人生をまっとうにしてくれる人。
パパで良かったよ。
と、大寺をうらやましく思ったんだ~~~、と夕飯の時に話しながら。
でもね。
わたしはパパといるから、まっとうに生きていられるんだ。
それは、いい話だね。
久々に、いい話を聞きました
と、主人。
焼酎でものみますか。
そう、大笑いし合った、のんきな夫婦でした。
そう。
あなたが、今、ここにいる。
それには、ちゃんと理由がある。
あなたにはあなたにしか生きられない人生がある。
とはいえ。
わたしは、今がわたしの全てだとは思っていない。
今が最終地点だとは思っていない。
このままで変わらないとも、変わらなくていいとも思わない。
わたしは貪欲である。
貪欲であることを、痛いほど知っている。
わたしは、凡夫である。
情けないほどに。
笑ってしまうほどに……凡夫なのである。
合掌