わたしは、先生なので。
こんな質問を受けることがあります。
どんな先生が、良い先生ですか
答え。
自立させてくれる人。
です。
もちろん。
どれにも必要な時間はあって。
どれもすぐに自立できるわけではないけれど。
そして。
あなた自身が自立を望むことも大事だけれども。
わたしの仕事は、ピアノ講師です。
このとき、わたしは、小学校6年生までに、基本を教えることにしています。
それは、一人で楽譜が読めること。
楽譜が読めれば。
この先も、その子は、音楽を楽しむことができるし、学校でのテストも心配がない。
正しく、楽譜を読むこと。
実は、これに尽きると、私は思っています。
あとは、その子の探究心と。
どう表現したいかの思い。
わたしの仕事は、着付け講師です。
このとき、わたしは、生徒さんが一人で着物を着られるようにサポートします。
初級では、ふだん着が自力で着られること。
実は。
このふだん着が着られて。
その理由が理解できれば。
大抵の場面での着物が着られるはずです。
仕組みを理解すれば。
あとは、その人の求める、「美しさ」を表現できるはず。
わたしは、母です。
このとき、わたしは、子供が自力で生きていけることを目指します。
自分のことは自分で決める。
責任は自分で取る。
己の出来ることと、出来ないことを、知る。
自分のくいぶちは、自分で稼ぐこと。
聞けばすぐ、教えてもらえる。
調べればすぐ、答えが出る。
それは一見、早くて、便利で。
そして親切そうに見えるけれど。
あなたに「考える」能力は与えてくれない。
人間の生きる力の根本は。
自分で考え、答えを出すこと。
その考える手助けをしてくれ。
いつかは、その手助けが不必要だと感じさせてくれる人。
それが、先生だと、私は思います。
いつまでもいつまでも、あなたに必要とされることを望む人。
あるいは、「この人がいないと」…と、そう思わせる人。
それは、先生ではありません。
搾取者です。
お気を付け下さいね
とはいえ。
曖昧になったところを確かめたい、とか。
別に、習うものないけど。
会いたいから会いに行きま~~~~す
は、それで嬉しい