1年365日、亡くなるまで着物しか着なかった祖母から……。
おば達へ。
そして私へ。
明治、大正、昭和そして平成へとつながる、着物の覚え書き始めました
本日は帯の高さについて。
一般的に言われているのは、
若い人は、帯を高く。
年をとるほどに、帯位置は下に結ぶ。
よく、着付けの本などに、書いてありますよね
そのことについて、昨年亡くなった、昭和元年生まれの伯母に聞いたことがあります。
伯母の答えは、簡単明瞭。
(うちの家系の女子は、とにかく、男前な家系です……)
なに言っとるの。
そんなのはね~~~、年をとると、手が上がらんくなってくるんだて。
そんだもんで、帯も下でしか締めれ~~せんのだわ。
下で結ばないかん、じゃあなくて、
下でしか結べんくなるの。
胸も垂れてまうし。
あんたも年をとれば、分かるて。
(何言ってるの。
そんなのは、年をとると、手が上がらなくなるのよ。
だから、帯も下でしか結べなくなるの。
下で結ばなくてはいけない、ではなくて、
下でしか結べなくなるの。
胸も下がるし。
あなたも年をとれば、わかります。)
だそうです。
確かにね。
周りで四十肩だの五十肩だのの話を聞くようになると、納得です。
帯枕も薄いのを使って、こなれた感が一層出るみたい。
こんな姿のおばあちゃんの着物姿も美しいな