新学期が始まり、新しい学生との出会いもあり。
自宅レッスンにも新しい出会いがあり。
かなり興味深い出会いがあったので、ここでシェアさせていただきます
それは、大学でのこと。
今年から担当になった、一番上のグループで。
あきらかに、態度の悪い学生がいました。
私に対して、態度があきらかに悪い。
初めての授業から悪いので、
なんだよ、私の顔でも気に入らないのかい
まさに、そんな感じ。
ゴールデンウィークを過ぎても、その態度は変わらなかったので、うやむやが嫌いな私は、単刀直入に聞いてみました。
何か嫌なことがあるのかな
(もちろん、優しくですよ。
私にしては、もうもう、限りな~~~~~~く、優しく、です)
すると、態度の悪かった学生、
もう、このクラス、イヤだ。
と、泣き出しました。
クラスの何が
先生がキライ。
(子供か……)
私、あなたに何かしましたか
初めに、分からないところを聞いたら、一度自分で考えてきてって言った。
(……幼稚園か……)
はあああああああ~~~~~~~??????
と、言いたいところをぐっとこらえて、話を聞きました。
要するに。
弾けないリズムの所を聞いたら、私が、一回、自分で考えてみてね。と言ったのが気に入らなかったんだそうな。
一息吸って、説明に。
あなたの質問した個所は、考えればわかるところです。
去年の音楽理論でも習いました。
プリントにも書いてあります。
なので、すぐに聞くよりも、自分で一度考えてみたほうが、あなたの実力になると思いました。
習ってもいないことを、自分で考えてこいとはいいませんが
「前の先生はすぐ教えてくれたのに」
………ふうううう。
前のグループより、このグループは上級です。
初めの授業で全員に言った通り、このグループでは、自分で考える力をつけることを、第一とします。
職場で実際に使える実力を身に付けるためです。
一度考えて、それでもわからなければ、一緒に考える、と言いましたが、考えましたか
学生、無言。
別に、私のことを好きになれとは言いません。
キライで結構です。
私も、好きじゃない学生はいます。
でも、だからと言って、それで区別することはありません。
けれど、あなたは、嫌いと口に出して、明らかに、態度も悪い。
平常点でいい点数をあげることは出来ません。
私はあなたに好かれるために授業をやっているのではなく、あなたが職場で通用する技術を習得するためにやっています。
その目的を変えるつもりはありません。
担当を変えるのも無理です。
他にも、我慢している学生はいるかもしれない。
あなた一人の我儘を聞くわけにはいきません。
どうしてもイヤというなら、来年再履修をするしかありませんね。
私はどちらでもかまいません。
一週間考えて、自分の良い方を取ってください。
ただ、想像してみてください。
あなたが、先生になりました。
生徒がずっと元気がない。
あなたは心配した。
何週間も気にしていました。
そして、聞きました。
「どうしたの? 何かあったの?」
すると、子供が言いました。
「先生が嫌いだから、ここには来たくないの」
そうしたら、あなたはどう感じますか
そう言って帰したら、その学生は、
やっぱり、やります。
と、授業後に申し出てきました。
わかりました。
これまでの態度は消えません。
私を好きになる必要もありません。
ただ、自分のために授業に来てくれればいいです。
でも、言ってすっきりしたでしょ。
あとはあなた次第です。
頑張ってください。
そう言って、帰しました。
よくある、とは言いませんが、時としてあることです。
授業の担当者と、気の合わないこともあると思います。
私は、それでも、まあ、こうやって、吐きだすのは悪いことではないと思います。
いちばん、非生産的だと思うのは、不満やわからないことがあるのに、
「大丈夫です。」
と、その場では言っておきながら、他の所で、不満を言うこと
教える側にも問題なし、とは言いませんが、教えられる側も、教えられ上手になるといいですよね
今日はたまたまピアノについてですが、これはすべてについて同じだと思います。
大切なことは、
見栄を張らない。
知ったかぶりをしない。
分からないことは、素直にわからないと言う。
せっかくいただいた縁です。
教えられる側も、教える側も。
一緒に成長しませんか