小さい曲が好きです。
日常の中の、ふとした瞬間を手のひらですっと掴んだような、
そんな小さな曲が。
何かに疲れていたのか、ふと、思ったことがありました。
今の私には、ピアノの音が大きすぎる…と。
音高、音大、仕事はピアノ弾き&ピアノ講師くせに、
ピアノの音をうとましく思ったときに、ふっと弾きたくなった曲がこちら。
水たまりにうつった世界
湯山 昭 作曲
たった2ページの曲です。
子供のための曲集の中に入っています。
なんだけど、キラキラして、透き通って、爽やかさと柔らかさが絶妙のマッチング
導入の音はやわらかく、素直に。
テーマの二回目は、お洒落になって、キラキラ感があります。
ここは、風が吹いて、水たまりの水面が波立ち、光が反射するところ。
中間部では、波立った水たまりの中の世界は、どよめきます。
けれど、一瞬波立った水面は、また、穏やかになり、
鏡のように平らになった水たまりは、また穏やかに世界を映しだす……。
湯山さんの曲は、清少納言のよう
短くて、洒落ていて、軽やかで、美しくて……。
人生は、美しいものも、そうでないものもあるけれど、
そうでないものは、わざわざ書き留めておく必要もないんじゃない
人生は、美しい。
素直にそう思える、透明な曲です。
今回、これ、という演奏が発見できませんでした。
子供向きの曲、と言われているので、発表会の映像が多くて……。
人様のお子様の映像を無断でアップすることは出来ませんのでね
自分で録音してアップすればいいのですが、超アナログな私。
演奏、アップ出来ません~~~~
お聴きになりたい方、よろしければ、遊空庵までどうぞ~~~~
生で、お弾きいたします
メサイヤのように壮大な曲もいいですが、コンパクトで身近な世界観の曲を、静かに聴く……。
そんなクリスマスもいいのでは
みなさま。
良い、クリスマスを