つい最近まで、暑い暑いと言ってた気がするのに、
めっきり冷え込み、
「寒い」をついつい口にしてしう季節となりました
だって、もう11月も半ばに差し掛かりましたものね
冷たい風が吹き始めると、
温かさが恋しい、
というわけで、
私はこの時期、歌がとても聞きたくなります
なので、
今日のグルダ倶楽部のお勧めは、うた
そして、オペラ
夏の間は何故か暑苦しくて(失礼)
オペラから遠ざかってしまう私ですが、
冬には喜んでオペラを聞きます。
そして、オペラの歌姫と言えば、
避けて通れないのは、
この方
マリア・カラス。
こちらが、実物の写真
美しい
とはいえ、
実は私、昔はマリア・カラスが好きではなかったのです。
それはきっと、
昔の自分が、
あからさまに何かを表現することを嫌悪していたからだと思います。
なにせ、音高時代、
声楽の先生を前に、
「歌は大っ嫌い!!」
と、言い切った私ですから……
でも、
それはきっと、自分を出すことが出来なくて、
それをしなければ到底表現できないであろう声楽に対しての、
恐れがあったのだと思います。
その証拠に、
私の愛読書が、
是だったのですから
日本人で初めて、
いえ、イタリア人以外で初めて、
「マリア・カラスコンクール」で優勝した日本人ディーヴァ、
中丸三千繪氏の半生をつづったノンフィクションです
オペラ、本当は大好きだったんですよね
マリア・カラスはギリシャの船舶王、
オナシスとの恋愛でも有名でした。
結局この愛は結婚には結びつかず、
オナシスは、ケネディアメリカ大統領の未亡人、
ジャクリーン・ケネディと結婚してしまいす。
これは大スキャンダルでした。
そんな人生を送った彼女が歌う、
イタリアオペラの名作、
トスカ
こちら
の中のこれもまた名曲中の名曲、
「歌に生き、恋に生き」
涙なしでは聴けません
マリア・カラスを捨てたオナシスはその後、
人生も下り気味になります
彼とジャクリーンの出会い、そして結婚をモデルにした映画、
「愛はエーゲ海に燃ゆる」
で、
ごらんいただければと思います。
カラスは、大女優ソフィアに擬されて登場します。
私はオナシスの映画とは知らずに、
たまたま深夜の番組で観たことがあります。
もう二十年以上前のことですが、
ラストシーンで、アンソニー・クイン演ずるオナシスが、
燃えるように真っ赤なエーゲ海の夕焼けの中、
ただ一人、海辺でダンスのステップを踏む姿が、
今も鮮明に瞼に焼き付いています
幻のパートナーと無言でステップを踏み続ける、余命いくばくもないオナシス。
彼が最後の時に、
共にステップを踏みたいと願ったのは、
誰だったのでしょう
……浮気はいかん。
でないと、こんな末路が待っている
そう肝に命じた、
十代の私でした(どんな十代ですか)