コロナ禍のせいかなと思う
コロナ禍のお陰かなと思う
普段なら書かないような人が筆を持った(とは言わないか、キーを叩いた)
思いもよらぬ物語と出会えた
わくわくする毎日だった
日常が戻ったせいかなと思う
あるいはあの人の予期した通り
避けられぬ筋道通りということか
どんどん人が減り、創作が消え、切磋琢磨が失われた
今筆を持つ(とは言わないか、キーを叩く)意義とはなんだろう
そんな嫌な思いをするのならやめてしまえばいい
横向きになり、片耳を枕に押し付けるとごおーと音がする
その音の正体をつきとめるがごとく、私はいつまでもその音を聞き続けていた
いつのまにかこの身体の中に押し込められ、世界と分離した存在として存在していた
肉体を持って生きるということに馴染むことなく、常にこれはなんだろう、と謎を追いかけているような気分だったことを思い出した