私が初めてコラムを書いたのはプロになって3ヶ月ほど経った頃でした。
「麻雀NOW」というフリーペーパーで、新人女流プロが麻雀の良さについて語るコラムを書いてほしいという依頼を受け、そこで思いついたタイトルが
【麻雀人口増加計画】
でした。
そのフリーペーパーが廃刊となり、その2年後に自ら志願して「近代麻雀モバイル」でコラムを書かせて頂けることになりました。
もちろんタイトルは【麻雀人口増加計画】。
女流プロが麻雀教室の講師になること、その苦悩や喜びを包み隠さず書き綴りました。
ありがたいことに日替わりコラムのアクセス数がダントツだということで、読み切りで漫画化しようというお話を頂きました。
まさか自分が原作者になるだなんて思ってもいませんでしたが、何年分ものコラムを読んで下さった萩原玲二先生の、愛情とこだわりが溢れる素晴らしい作品になりました。
私自身は、麻雀普及活動だなんて堅苦しいものではなく、ただただ「こんなに面白いゲームなのだから、もっとたくさんの人に知ってもらいたい!」そんな気持ちだけでここまでやってきました。
その中で出会った人々、学んだこと、様々なドラマ、このマンガにはたくさん詰まっています。

しかし、製本化の夢は叶わず「単行本にならないのですか?」というファンの方の言葉にも「私の力不足でごめんなさい」と返すことしかできませんでした。
そして諦めかけていた頃に、萩原先生からクラウドファンディングのお話を頂いたのです。

「クラウドファンディングは、みんなで何かを成し遂げるんだ。僕の作品でそれができるのは『麻雀人口増加計画』だと思うんだ。」

嬉しい反面、最初は不安でした。
誰も協力してくれなかったらどうしよう。そう思っていたけれど、真っ先に紅孔雀のメンバーが喜んでくれました。
「一緒にやろう!絶対成功させよう!」
私が1番欲しかった言葉をくれたのは黄河プロでした。
いつの間にかたくさんの人に協力をして頂いて、大きなプロジェクトとなろうとしています。

「配牌が悪いからってあきらめたら、そこでゲームは終わりじゃないですか。自分たちがやれることは全部やって、それでダメならあきらめましょう。」
紅孔雀を始めるときに華村プロが言ってくれたこの言葉。
もう1度あの頃の気持ちで、私たちはこの企画を立ち上げました。
やらなかったらゼロなんだ。
不安でも、怖くても、やってみよう。

みんなで『麻雀人口増加計画』を本にする。
このプロジェクトの一員になっていただけないでしょうか?

私たちが皆さんにできるお礼(リターン)ってなんだろう?
そう考え、色々なリターンを用意しました。楽しく選んでいただけたら嬉しいです。
そして、製本化の際にはこれまでの登場人物との対談ページや闘牌の記録など、マンガの他にもテキストページが大量に追加される予定です。

第1目標はこれまでに連載されたストーリーとテキストページの製本、最終目標は、そこに新たに水城プロが登場する第7話とエピローグの書き下ろしを加えることです。
今や紅孔雀になくてはならない存在になった水城プロのストーリー、そしてエピローグでこの『麻雀人口増加計画』をちゃんと締めたい。
そして製本化して、ずっとずっとたくさんの人に読んでもらいたい。
女流プロの生き方はそれぞれです。
「麻雀をたくさんの人に知ってもらいたい!」
そう女流プロを志す、これからの後輩たちが困ったときに手に取る本でありたい。


1人じゃ何もできないかもしれないけれど、みんなとなら何かできるかもしれない。
神様がくれたこの偶然をチャンスに変えよう。
私たちの夢はここから始まるんだ。


私たちの夢、一緒に叶えて下さい。

大崎初音

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