初めての方は
Hachi's Diary の歩き方。
をどうぞ。





大好きな赤い色の
大きな袋が飛んできた。

受け取った瞬間に
「みんなからだよ!!」
という副店長の声。

顔を上げるとみんながニッコリ笑っていて
涙もろいアタシは
その場で泣いてしまいそうになるのを堪えるのに必死で
その場に立ったまま
何も言えなかった。




6月19日
 
その日もアタシは
いつもと変わらずれっど'sで仕事をしていた。
店長が何やらニコニコしながらパソコンを見ているので
「何だか面白そうだな」
と興味がわいて
店長の横からパソコンを覗き見る。

見覚えのある画面。
「はこてんパラダイス」
(麻雀版mixiのようなサイト) 

でもアタシは不思議な違和感を覚えた。

れっど'sの面々が名前を連ねるコミュニティなのに
アタシにはまるで見覚えがない。

アタシの知らない会話が
その中で楽しそうに繰り広げられていた。

「え?何ですか?これ…」
戸惑うアタシに店長は
「あぁ。コミュニティあるんだよね」
とサラッと答える。

「えーっ!?アタシ全然知らないですよぅー!!」
 
人間というのはスゴイもので
こんな状況になると
頭がパニックなのに
何故かとたんに明るくなる。
「あ!!はっち誘うの忘れてたよー!!」
という答えを期待しているのか。
うん。きっとそう。

でも帰って来た答えは
「あぁ。俺が招待メール送ったから。」

胸が急に苦しくなった。

「アタシはれっど'sの中で邪魔者なんだ…」
そんな風に思った。

そこからはもう仕事にならなかった。
 
ぼーっとしていて
何も手につかなかった。

明日は誕生日。
本当にれっど'sで迎えていいのかな。

本当はれっど'sのみんなだって嫌なんじゃないかな。 
面倒だって思ってるんじゃないかな。


そんな考えが頭の中をグルグル回り
気が付けば家のお風呂で泣いていた。


でも。。。
「明日やっぱり行けません!!」
と言い切る勇気もない。

来て下さるお客様には
何も関係のないコトだから。 
「来て下さる方々のためにも頑張らなくっちゃ」
と気合いを入れ直す。



6月20日。

本当にたくさんのお客様に来て頂いて
忙しいながらも
とても幸せな誕生日。


22:30。
そろそろ上がりの時間。
最後に灰皿でも替えようとホールに出ると
「大崎さーん!!お願いしまーす!!」
という江森副店長の声。

灰皿を渡しレジまで行く。
 
大好きな赤い色の
大きな袋が飛んできた。

受け取った瞬間に
「みんなからだよ!!」
という副店長の声。

顔を上げるとみんながニッコリ笑っていて
涙もろいアタシは
その場で泣いてしまいそうになるのを堪えるのに必死で
その場に立ったまま
何も言えなかった。


「あのコミュニティは、この為のモノだったんだよ」
沖野店長が言う。
「店長ー!!前日にバレるとかヌルいよー!!」
と周りからの声。


あぁ。
もう…どうしよう。

こんなに毎日
ツラツラ文章を書いているくせに
大事なところで何の言葉も出て来ないなんて。


気の効いたお礼も言えなくてごめんなさい。
疑ってごめんなさい。

本当に本当にありがとうございました。


れっど'sに入って良かったです。
 
れっど'sで働けて嬉しいです。
 
れっど'sのみんなが大好きです。
 


アタシ…最高に幸せです。