シャキーン
トイレットペーパーが切れそうだ・・・あと1ロール。買いに行くべきか、行かざるべきか、いや、やっぱり買っとこう。この後どっちに転ぶかわからないし、どれくらいこの状況が続くかわからない。すたこらさっさと、マスク引っ掛け、気休めのメガネをかけ、マイバッグ下げて店へと歩く。あったあった、と思ったのもつかの間、いつも買うやつがない。業務用の、みっしり詰まったやつ。・・・芯ナシならあるのだが・・・おいどんの部屋のペーパーホルダーは、芯あるやつしか通せないんだよな・・・・と思いつつ、まあ、いいか。もう、なんとかして、割り箸でも突っ込んで、あるいは直置きで使うとしよう、トイレットペーパーを肩に掛け、とぼとぼ帰る。帰宅後、思い立ち、芯なし用の芯(って、既に何なんだよ、それ?)だけ売ってるんじゃなかろうか、と検索する。が、う〜ん、トイレットペーパーもう一回買えそうな値段。これは安いのか、高いのか・・。しかし、買うか。とはいえ500円以上もするのに、もし合わなかったら残念すぎる。ぐじぐじと悩みつつ、そもそもうちのホルダーに合うのかどうかを確認しようじゃないか、と芯を外してみる。ん?何なんだろう、この、見たことあるようなないような・・・・そこで初めて気づいたのだ。芯あり芯なし、両方使えるんだという事実に。今まで一体、何をやっていたんだ・・・・。からの、シャキーン!!知らんかった。エクセレント!って、大半の人が知っているかもしれない事実に、今更ながらに感じ入る。しかも、スプリングが入っているせいか、抜き取る際、本当にシャキーン的な音がするのだ。しばらく、シャキーン、という無意味な動作を繰り返し、なるほど・・・・などとつぶやく。そんな午後だ。って、もう夕方ではないか。間も無く近所の寺から、ご〜ん、という1分早い鐘の音が聞こえてくる頃だ。ああ、花でも見に行きたいなあ。生ぬるい風が吹く中、カキとか食べたいし、とんかつも食べたい。温泉にも行きたいなあ、その前に、普通に風呂に入りたい。頭が痛くなるような甘いケーキも食べたいし、何も警戒せずに新幹線に乗ったりもしたい。人と会って話もしたい。シャキーン、を繰り返しつつ、ぼんやり考える。そんな今日は、サザンの「愛は花のように」、かな。