イケヤにいけや。

 

私に命令などしたことのない連れ合いからメールが入り、

そうね、行ってみようかしらね。なんて、行ってみた。

 

ただね、正確にはイケですよ。ikea。

次の日再びメール。

 

「じゃあ、イケアに行けあ」

 

って、そういう問題ではないだろう。

だいたい、「行けあ」ってどういう日本語だよ。

 

って、人を笑ってる場合ではない。

昔、そのikeaに私は行ったことがある。

すごくワクワクしながら。

 

ホテルのひとに聞いたら、某電車の某駅で降りたらすぐです。っていうから。

なのに、ない。グルグル回るけど、見渡す限り、どこにもない。

相当目立つ建物のはずなんだが・・・。

 

で、そのへんにいた綺麗な人を捕まえ、

「すみませ〜ん、ikeaはどこですか」と聞いてみる。

お姉さん、若干困惑しつつ、教えてくれた。

 

ikeaさんですか?!あそこなんですけど・・・・・。今工事してるところ。

 

びっくり。まだ杭打ち工事中だった。

土色の地面むき出しのものすごい敷地に、ブルとかユンボとか、いろいろで。

明日の朝まで待っても、買い物は無理そうだ。

ほっこり主婦はどこにもいない。

ガタイのいいおっちゃんとお兄ちゃん達しかいない。

 

引っ越したばかりだったから、家に合ういろんなものが欲しかっただけなのに。

 

工事の打ち合わせじゃないんだよなあ、

図面とか、持ってないし。

ヘルメットも安全靴もないし・・・。

じゃあ、ご挨拶だけでも・・・って、

そもそも、どこのJVだよ。

 

そんな回想をしつつ、再びあの駅に降り立つ。

 

今度はあったよ、ikea。

 

ほっこり主婦のなんとやら日記に出てくる主婦たちや、素敵なのにそんなに高くないインテリア用品が溢れかえる。

 

が、そこは関西の某都市。

コテコテの関西弁が、北欧風雑貨の中を飛び交う。

全員「どこ行こ!?」の「やすとも」に見えてくる。

全てがお好み焼きソース味だ。

好きだ。

 

某ikeaに行く途中、昔、とある「みんな」で集合写真を撮ったレンガ色の階段が一瞬見えた。

その手前には、昔、某身内を案内するために行った某建物も見えた。

 

全て、ここから始まった。

 

今は誰もいない。

この電車がぎゅうぎゅうになるほど、乗っていたひとたち、今もこの電車に乗るのだろうか、

そんないろいろを思い出した。

 

そこからいなくなったのは私一人ではないし、

いろんな思いでそこにい続けるひともいる、

今はそれを知っている。

 

さて、ikeaは楽しかった。

サボってばかりの主婦なのに、自分のキッチンが意外と好きだったんだ、

なんていうことに気づいた。

キッチンの引き出しを開けたり閉めたりして、

家事をしてるふりをしてるだけの主婦ではあるのだが。