新年早々から本当に大変かと思います。僕の場合は当日の朝というか夜中の3時に飛行機が欠航になるとショートメールが届いたが、地震に比べたら大したことない。色々焦ったけど、ありがたいことに結果笑顔になれたので。
1月4日、数ある羽田行きの便のうち2便だけが欠航となった。なんとも運が悪いと思ったのだが、翌日にひとつ仕事があったので何としてでも帰らなくては、とその日の予定は全てなしにして新幹線で帰ることに決めた。が、検索に検索を重ねた結果、ギリギリのところで自由席がないことに気づき、指定席は全て埋まっていることがわかった。危うく3時間半かけて鵡川(実家)から函館に向かってとんぼ返りするところだった。
飛行機は9日まで全ての便が満席だったが、一日中千歳空港にいてまた鵡川に舞い戻ることを覚悟して、僕は空席待ちをすることに決めた。若かりころの記憶が蘇る――空席待ちの順番が後ろに回されるスカイメイトというチケットだったため一日中羽田空港を満喫したことがあるのだ。
空港に行ってみて良かった。スマホで情報を得ることのできない窓口があったのだ。欠航になった便のチケットを持っている人しか乗れない成田行きの臨時便が1便用意されていたのだ。2便欠航になっているわけだから、その情報がネット上に出ていたら当然それも満席になる。前日の欠航は2便どころではない。前日にチケットを払い戻して新幹線で帰ろうとして乗れずにまた空港に戻ってきていた人は本当にかわいそうだった。チケットを払い戻しているため、この便には乗れないという。きっと色々調べて真っ先にと陸路を選んだと思うのだが、新幹線に人が殺到してしまったのだろう。
デジタルが全てではなく、アナログに行動するも大事だと改めて思った。被災地ではそれこそアナログ、人と人なのだろう。僕が呑気に言えることではないと思うが、多くの人が笑顔を取り戻せたらと思う。
僕は無事帰れたその翌日からまた呑気に、ありがたく、戯曲を書いている。多くの人の目に映るものではないが、たまたま目にした人が笑顔になれれば、と。
今年もどうぞヨロしくおタのミ申し上げます。