偶数と奇数


2、3、4、5と四つの数字があります。

2と4は偶数、3と5は奇数です。


四つの数字の掛け算の結果(積)は、表1に

なります。

この表を見た考察(気づき)が重要です。


表1


 4

 6

 8

10

 6

 9

12

15

 8

12

16

20

10

15

20

25


上の表を見て、子供はどんなことに気づく

でしょうか?


   奇数✖️奇数は奇数、奇数✖️偶数は偶数、

  偶数✖️偶数は偶数。

  正解です。

  しかし、物足りないですね。


    奇数になる積の数は4個。偶数になる積の

  数の数は12個です。

  即ち、奇数となる積の数と偶数となる積の

  数の比は1対3である。

  正しいです。表2を見ても1対3です。


⑴と⑵の両方に気づけば、優秀です。


表2


奇数

偶数

奇数

奇数

偶数

偶数

偶数

偶数



問題1


 2, 3, 4, 5, 6, 7 と、偶数が三つ、奇数も三つあるとき、表1のように掛け算の結果を表にすると、偶数になる積の数と奇数になる積の数は、それぞれ、いくつありますか?

問題2

表1では、偶数となる積の数が、奇数となる積の3倍でした。

偶数が一つあるとき、奇数が幾つあれば、表1のような表を作って奇数となる積の数が、偶数となる積の数以上になりますか?

最も少ない奇数の個数を答えなさい。





表3






























問題1の解答

表を作るとき、表3のように偶数と奇数をまとめると、分かりやすくなります。

表3で、*は奇数、空白は偶数です。偶数となる積が27個、奇数となる積が9個です。


(別解)

偶数の数と奇数の数がともに3個なので、表2から、偶数となる積の数と奇数となる積の数は3対1である。マス目は36個あるので、偶数となる積が27個、奇数となる積が9個である。



問題2の解答


表4


 4

 6

10

 6

 9

15

10

15

25


表4では、偶数となる積が5個、奇数となる積が4個である。

奇数が2個ではダメなので3個に増やします。


表5


 4

 6

10

14

 6

 9

15

21

10

15

25

35

14

21

35

49


表5では、偶数となる積が7個、奇数となる積が9個になります。

したがって最も少ない奇数の数は3個です。


*****


表1は、九九の表(原型)の一部です。

単に暗記するだけでなく、色々なことを学ぶことができます。

単なる暗記は発展性がなく、記憶容量がすぐに

パンクしてしまいます。