入試の極意5 先手必勝 大学
入試は先手必勝です。
東大入試が中止になり、地元の北海道大学に入学しました。
北大理類は、東大と同様に大学入学後の進学振り分けで、学部・学科が決まります。
高校生の頭でなく、大学生の頭で、何を専攻するか、考えたいと思いました。
無論、大学なので、ジャンケンではなく、教養(学)部の成績順に学部・学科を選択します。
1年生の夏に大学で建築学、大学院で都市工学を学ぶことにしました。
大学院に都市工学専攻があるのは、東大だけでした。
東大入試が中止になったので、大学院修士課程から東大へ行こうと思ったので、建築学に近い分野として都市工学を選んだと言う方が
当たっていると思います。
滑り止めに受ける北大大学院は、建築学で受験し、本命の東大大学院は都市工学で受験することにしました。
そのためには、北大の授業で建築学を学び、
都市工学は独学で学ぶことにしました。
また、大学院入試は、どちらも英語と第2外国語(私はドイツ語)の試験があります。
北大のドイツ語は辞書持ち込み可、東大は不可の違いがありました。
また、北大は面接点があり、東大は面接があるけれど採点対象外でした。
専門科目の試験は、どちらも基礎的な学科1と応用的な学科2でした。
専門科目ができて、語学が悪いために不合格になるのは、絶対にイヤでした。
大学1年の9月初めに住み慣れたアパートから郊外の新築戸建住宅に引っ越しました。
まだ、教養部なので、履修科目と独学の都市工学を勉強しました。履修科目では語学に重点を置きました。
教養部では、1年前期、後期、2年前期、後期を合わせて英語とドイツ語が各8科目ずつありましたが全て優でした。他の科目も良が5科目ありましたが、ほかは全て優でした。可と不可はゼロ。
優、良、可の3段階評価は、5段階評価以上の不信感を持っていましたが、杞憂に終わりました。
専門の学部・学科に進学すると、大半の学生は語学をやらなくなります。
英語(英文和訳、和文英訳が各100点)は、ともかく、東大のドイツ語(独文和訳100点)は辞書持ち込み不可です。英語に比べると、明らかにボキャブラリーが不足しています。そこでドイツ語だけは、毎日やることにしました。
建築学の勉強に加えて独学の都市工学と語学をやるので、3年生はかなりキツイ毎日でした。
部活のゴルフが気分転換になりました。
4年生になると、建築学の必修科目が少なくなり、選択科目は必要最小限プラス1科目だけ履修し、大学院入試に備えました。
8月20日すぎに北大で大学院入試があり、合格しました。専門科目は建築学です。
9月初旬に東大大学院入試がありました。専門科目は都市工学です。
面接で「あと5点取れば、トップ合格だったのに惜しかった」と言われました。
また、専門科目の都市工学が独学なのに高得点だったことを褒められました。
面接で「いつから大学院入試の準備をしたか」と訊かれました。
「1年の9月からです」と答えたら、まだ、教養学部だろうと驚かれました。
修士課程に入学して、分かったことは、以下のとおりです。
国立大学の理系は、4年生になると、卒業論文を書くので、成績順に希望の研究室に配属されます。
配属先の研究室が決まり、指導教官に修士課程に進学したいと意向を伝えて、了解されてから受験勉強を始める人が多い。
まして、進学振り分けで、学部・学科も決まっていない段階で、大学院入試対策を始めたのは私だけでした。
大学教員になって面接員をして、早い学生は3年から4年の春休みから受験準備を始めることが分かりました。
早くから準備する学生は成績が良く、希望の研究室に必ず行けるからです。
一般教養科目と学部専門科目では、内容が違います。
しかし、教養で成績の悪い学生が、専門で抜群の成績である確率はゼロに近い。
即ち、一般教養の成績と学部専門の成績は、高い相関があります。
3年から4年の春休みから受験準備を始めても9月の大学院入試まで半年です。
1年の9月から3年間の受験準備をしたので、「建築学+語学」でも「都市工学+語学」でも合格できたと思います。
さすがに4年生の時は、歓迎会などの飲み会だけになりましたが、1〜3年生はゴルフの部活も楽しめました。
大学院入試後、10月初旬の秋の合宿は、フル参加で6日間で10ラウンドしました。
初日と最終日は1ラウンドで、中日は連日2ラウンドやるので、計10ラウンドになります。