雇われ布団屋のぼやき部屋 ~寝具の選び方と裏話~

雇われ布団屋のぼやき部屋 ~寝具の選び方と裏話~

実はあまり知られていない寝具業界の楽屋裏や、独断と偏見に満ちた寝具の選び方をご紹介。店舗では決して口にしない、布団屋店長の本音をぼやきます。

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先日は羽毛布団の特性と選び方をザックリ説明しました。
羽毛布団を選ぶ際に重要なのは、羽毛のグレード充填量、あと臭いが気になる方は鳥種もでしたね。
このうち、羽毛のグレードについては、ダウンパワーかさ高を目安に選んでいただくというふうに説明しました。

そうして、実際に羽毛布団を買いにいこうとすると、あることに気づくと思います。

これです


これ、ゴールドラベルという、羽毛の品質保証ラベルなんです。
日本羽毛製品協同組合というところが発行しています。
ダウンパワーごとにラベルが違いますので、羽毛布団のグレードをパッと見で判断するのに役立ちます。
羽毛の品質は、プレミアムゴールドラベルという黒いラベルが最も高く、

黒 > ベージュ > 赤 > 金色

というふうにランク付けされています。
ここですべて説明しても長くなりそうですので、
詳しくは、日本羽毛製品協同組合のページをご覧ください。



・・・



・・・・・・



こんなに分かりやすい表示があるのに、
なんでダウンパワーとかかさ高とか騒いでたの?




と聞かれそうですが、実はこのラベル、付属させるのは義務ではないんです。
そのため、中には付属させていないメーカーさんなんかもあるんですよ。

例えば、大手布団メーカーの西○さんなんかだと、このラベルは使わずに、自社の品質表示ラベルを付けてますね。
組合に加盟している子会社もあるのに、なんで使わないのかは謎ですが。
そこらの布団屋にはない、ブランド力ってやつなんでしょうか。

ともあれ、そういったメーカーの布団との比較をする際には、やっぱりダウンパワーで比べるしかないんです。
単純にゴールドラベルが付いている布団同士を比較するのなら、
当然いいラベルを付けているものの方が、羽毛のグレードが高いですよ。

以上、選び方の補足でした!
こんにちは。
今日は、タイトルのとおり羽毛布団の特性と選び方をお話ししようと思います。
正直、ポリ綿の次ぐらいに選び方に難のある素材だと思うので、
最初に解説するものとしては不適当かもしれません。
ただ、お客さんから質問をいただくのも、やっぱり羽毛布団が一番多いですからね。
できれば、最初に説明しておきたかったのです。

羽毛布団の特性を簡単にまとめますと、下記になります。

軽い → 睡眠時に身体にかかる負担が少ない
保温性が高い → ある程度のグレード以上なら冬でも一枚で寝れます
吸湿性・放散性が高い → 寝汗等で蒸れないため、寝苦しさがない
手入れが楽 → かさ高が落ちにくく、湿気がこもりにくいので頻繁に干す必要がない
適切な手入れをすれば一生使える → クリーニングや打ち直しで性能が回復します
ダニが湧きにくい → 羽毛自体からダニが発生することがなく、側生地の目が細かいため、外部からも進入できない

要するに次のような方におススメです。

・軽い布団が好き
・冬用の暖かい布団を探している
・布団を干す時間がない。もしくは干すのが面倒くさい
・使い慣れた布団をずっと使っていきたい

しっかりメンテナンスすれば一生使えるので、嫁入りのお祝いなんかに贈る方も多いですね。

★選び方★
1.羽毛のグレード
羽毛布団を選ぶ際の最重要要素は、羽毛のグレードです。
基本的にグレードの低いものよりも高いものの方が保温性が高く、
少量でも暖かい=軽くて暖かい という羽毛布団の特性を活かせるものになります。

グレードを判別する際には、「ダウンパワー」もしくは「かさ高」という部分の数値を見てください。
この数値が大きければ大きいほど、品質の高い羽毛を使用しています。
ネット通販だとこの数値をページ上に表記していない商品などもありますが、
基本的にそういうところのものは買わないほうが良いと思います。
「羽毛布団」と名乗る以上、羽毛の品質が表記されていないと信用できません。

2.ダックかグースか
羽毛布団に使われる鳥には、大きく分けて「ダック」と「グース」の2種類がいます。
ダック=アヒル グース=ガチョウ という感じで単純に鳥の種類なんですが、
ここを気にされる方が結構いるんですよね。
店頭で販売をしていると、「ダックダウン」と「グースダウン」の違いをよく聞かれます。

基本的には、グースのほうが高品質な羽毛が多いです。
ただ、ここで言う高品質というのは、保温性能の話ではなく、
羽毛の丈夫さとか、においとかに関しての話ですね。
グースのほうが羽毛が丈夫ですので、長年使用していても保温性が落ちにくく、羽毛独特のにおいも少ないです。
ただし、そのぶん高価になりますので、価格分のメリットがあるかは微妙なラインだと思いますね。
個人的には、グレードの高いダックダウン(ダウンパワー400程度)の羽毛布団を買って、
定期的にメンテナンスした方が、コストメリットが高い気がします。

3.羽毛の充填量
羽毛のグレードによって保温力が違うので当然ですが、
羽毛の適切な充填量は、羽毛のグレードによって違います。
最近は羽毛の価格が高騰しているからなのか充填量の少ない布団をちらほら見かけますが、
基本的には、

ダウンパワー
 ~300未満:1.2kg~1.3kg
  300~350:1.1kg~1.2kg
  400~440:1.0kg~1.1kg


といった感じでしょうか。
よく羽毛のグレードだけを気にして充填量をよく見ていないお客様がいますが、
ふとんの暖かさは、羽毛のグレードと充填量で決まります
グレードの高さは、あくまで重量あたりの保温力に影響するだけで、
グレードの低い羽毛でもいっぱい詰めれば当然暖かいです
そのぶん重量が重くなるので、「軽くて暖かい」は実感できませんが。

たまにダウンパワー350で1.0kgの羽毛布団などを見かけますが、
あれは寒くないのかなぁ、と少し心配になります。使ったことありませんが。

4.におい
基本的に羽毛は天然素材ですので、多かれ少なかれ独特のにおいがあります。
鳥さんのにおいですね。
羽毛布団を使い慣れている方ですと全然気にならないと思うのですが、
このにおいが本当にダメだという方が結構いらっしゃいます。

そのため、初めて羽毛布団を買うときは、一度店頭で羽毛布団の臭いを嗅いでみることをおススメします。
使っている羽毛のグレードによって臭いの強弱がありますので、いろいろ見せてもらってみてください。
基本的には、グレードの低い羽毛よりも高い羽毛のほうが、ダックよりもグースの方が、臭いが薄いです。
においに関しては鳥を養殖する際の飼料なんかによっても変わるので、
同じグレード・同じ鳥種の羽毛でも臭うもの臭わないものがあったりはするのですが、
まぁ、あくまで基本ということで。


まとめると、

・極限までふとんを軽くしたいという方は、羽毛のグレードが高く、1.0kg程度の充填量
・ある程度軽ければいいという方は、羽毛のグレードはほどほどで、1.2kg前後の充填量
・臭いが気になる人はグースを買っておいたほうが無難
・臭いが気にならず、定期的にメンテナンスする方は、グレード高めのダックを

といった感じです。
ではでは、また次回!


雇われ店長として働き始めて、早5年。
非常にブラッキーだった営業会社を辞めて、右も左も分からず飛び込んだ寝具業界でしたが、
いやはや、こっちはこっちで別の意味でブラッキーな業界でした。

なんというか・・・とても閉鎖的というか・・・

いろいろな部分が適当な感じでまかり通ってたりとか・・・

普通に業界のフィクサーみたいな人がいたりとか・・・

そんな寝具業界にそろそろ嫌気が差してきた私ですが、
せめて店舗以外のところではお客様に誠実な対応をしようと立ち上げたのがこのブログです。

いろいろな種類の寝具の特性と選び方。
最近耳にした業界の変なこと。
最近目にしたおすすめの布団の紹介など。
ときどき、店舗経営でのアレコレをぼやきます。

備忘録もかねて、そういったコンテンツを充実させていきます。
どのコンテンツも、ザックリ大枠を説明→後日詳細を詰めていくという感じの構成にしようと思います。
ちょっと布団の購入を考えている、というだけでしたら、ざっくりした知識だけで充分ですしね。
あくまで、後日の補足は備忘録兼、興味を持ってくださってる方用です。

が、そういった記事作成は明日から。
とりあえず今日はおすすめ商品のご紹介だけでお茶を濁します。
新生活シーズンには若干遅いですが、ふとんの3点セットが安かったのでご紹介。
¥5,600(税込)

掛けが羽根布団。しかも側生地が綿100%だと、吸湿性・放散性が高く、
さらっとした寝心地が持続するのが特徴ですね。
「羽根布団」と言うと「羽毛布団」の残りカスみたいな印象を持たれがちですが、
羽根布団には羽根布団のいいところがあるんですよ!
簡単に言っちゃうと、保温性能がそこまで高くなく、放湿性が高いので蒸れない
  →春とか秋みたいな、端境期向けの寝具になります。
・・・まぁ、詳しくは後日お話しますが。

しかし、敷き布団・枕まで付いて5,600円とか、やっぱりネットは安いなぁ。。。