あるテレビ番組で戦争の議論をしています。気になった言葉に「日本人は平和ボケしている。」というのがありました。聞いた時は「あ〜そうだよなぁ。」と納得しそうになりましたが、ふと「いやいや待てよ。平和ボケって何?」という疑問が湧いてきました。

 仕事がらお年寄りに戦時中の苦労話をお聴きする事がありますが、「よう生きて帰られたなぁ。」と想い目頭が熱くなる事もありましたねぇ。戦争の悲惨さを直接体験された方のお話をお聴きできる機会もだんだん少なくなってきました。

 そういえば、中学生の時には修学旅行で広島原爆資料館、最近では呉の大和ミュージアム、長崎の壊れかけた鳥居などを拝見しました。硫黄島の戦いやインパール作戦や沖縄戦などのアーカイブスも。こんな戦後生まれの僕ですが、戦争のなんたるかを学べるのもこの平和な日本だからこそなんですよね。

 戦後78年が経とうとしています。近年もさまざまなところで紛争が勃発していますが、日本も例外ではありません。

 僕の中では、解説者の方の思いとは違うかもしれませんが、平和ボケを肯定的に受け入れて、今ある平穏な日々に生かさせていることに感謝したいと想っています。