昨年の2月から10月まで働いていたスタッフがいます。
面接のときに、お互い承知の上での採用でした。
彼女は末期がん(ステージ4)でした。
まさに痛みと抗がん剤の副作用との戦いの中、
命を削って働いていただきました。
貴重な時間を共有でき、色んなことを教えていただきました。
面接で決めたように、彼女のからだが限界に近づいたので、
本人の意思で、FOLIOを辞めました。
辞めてからも連絡はとっていたのですが、携帯のメールのやり取りも
からだの自由がきかず、大変のようでした。
そんなこともあり、なかなかメールを送るのも控えていました。
彼女の目標は、6月30日の60歳の誕生日でした。
その誕生日に、恐る恐るメールをしてみました。
「薬の副作用でアンパンマンのようです」というメールが届きました。
スタッフ一同、胸をなでおろした瞬間でもありました。
そして、9月2日に私の携帯電話に、彼女の携帯電話から着信履歴が・・・。
嫌な予感がしたのですが、時間が遅かったのでメールをしてみました。
するとすぐに着信がありました。
お嬢さんからで、「最期は私の腕の中でした・・・。」と悲しいお知らせでした。
お通夜までは中一日あったので、だいぶ気持ちの整理はできていました。
スタッフ2人と3人で会場に向かいました。
お通夜の会場に飾ってある遺影を見て・・・・。
まるで女優さんの写真が飾ってあるのか?というくらい綺麗な彼女が微笑んでいました。
本人から、「若い頃は美人さんだったのよ!!」とは聞いていましたが、
それは驚きであり、感動に近いものがありました。
スタッフ達と、お通夜の席とはいえ、嬉しくなって、テンションがあがってしましました。
他の人のお通夜に来ているようで、何か実感がわきませんでした。
しかし、現実に引き戻されたのは、最後のお別れに顔をみせていただいた時のこと、
そこには「FOLIOで働いていたときの帽子をかぶった彼女が、安らかに眠っていました。」
それが現実でした。
人を愛し、人に愛された彼女。
最後のお別れのとき、そんなときこそ、その人の「人柄」がでるのでしょう。
言葉が変かとは思いますが、とても「清々しいお通夜」でした!!
こんな気持ちになったお通夜は、いままで経験したことがありませんでした。
まさに、上質な映画を見終わったような気分とでも・・・。
痛みから解放され、あの世でチャキチャキ動きまわっている彼女が想像できます。
あの世でも、人の世話ばっかりやいているのでしょう!!
ご冥福をお祈りします。