次の例で、それぞれどのような結果になるかご説明します。
【例】100人入会し、50人が退会。 50名の退会者の内25人がその相談所で知り合った方と成婚退会。 残り25人が成婚に至らず退会したが、そのうち5人がその相談所外で成婚しそうなお相手を見つけたため退会。
① 成婚退会者数÷入会者数
【結果】成婚退会者25名、入会者数が100名ですので、25÷100で成婚率25%となります。 ただし、入会したばかりの方・現在活動中の方も母数に含まれるため、活動の結果、成婚したのか?という効果測定が不十分という側面があります。
② 成婚退会者数÷全退会者数
【結果】成婚退会者25名、全退会者50名となるため、25÷50で成婚率50%となります。 その相談所から卒業される方の中で、何割が「その相談所で知り合った方と成婚されたか」が分かる数値です。 そのため、その相談所での活動の結果が測定されている数値といえます。 ただし、開業間もなく実績が十分でない相談所ですと、「まだ1人しか成婚退会が出ていないけれど、成婚に至らず退会した方も出ていない場合」は成婚率100%等、極端な数字が出る可能性があります。
③成婚退会者数にその相談所外での成婚者数もプラス÷全退会者数
※「その相談所外での成婚者数」とは、他の結婚相談所やパーティーなどの婚活で知り合った、又は友人知人の紹介などで知り合った方との成婚となります。
【結果】自社以外の成婚者もプラスした成婚者は「25名+5名」で30名となります。 全退会者は50名となりますので、30÷50で成婚率60%となります。 ただし、自社以外での成婚という場合は、相談所では本当に成婚したのか?までは確認できず、あくまで退会者の申告や推測の域をでません。
※また、最近では交際期間が3か月間や6か月間経過した時点で、「みなし成婚」ということで成婚退会をしていないけれども「成婚者」としてカウントしているところもります。
あくまで結婚相談所の平均値としては、
①で20%~30%程度
②で30%~50%程度
③で50%~70%程度
となります。
どの計算式も、一長一短があり間違いではありませんが、上記例のように、事実は同じでも計算式により成婚率25%~60%と大きく数値の開きが出ます。
聞き手側がどの数値を知りたく、それを理解してキチンとお伝えしているかどうかが重要です。
数値を高く見せたい!!!
という気持ちはとても良くわかりますし、うちも見せたい!ww。
誤解の無いような表記やお伝えの仕方、というのは、各結婚相談所さんのスタンスによりますし、結婚相談所さんを選ぶポイントして結婚相談所さんのスタンスを見るポイントとして頂くのも良いかと思います。
また、消費者庁の通達により、具体的な数値を明記する広告は、算出方法・算出期間の明記が義務つけられておりますので、 具体的な計算方法を明記している結婚相談所は安心できると思います。
