本日もまだみんな事務所で作業してます。

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さて…以前記事にしたのですが

あるプロデューサーと話していた企画があり

「このストレート(直球勝負)な企画自体を通すには

 かなり作業が難航するな…」

そう思っていました。


Kというそのプロデューサー自身は

今まで「新番組」を企画した経験が無く…

でも相当な熱意を持ってこのストレート企画に取り組んでいたので

なんとか編成に企画を通してあげられる方法はないものか…

小生は考えていました。


別件で違うプロデューサーとこの一週間ほど

企画を作る機会があり

オーダーされた内容について会議を重ねていたところ

起用したいタレントも被っていたり

ネタのニュアンスが少し被っていたり…

小生は「これは困ったな…黙っていてはイカン」となって…



同じ局でしかも、部署は違うがKさんとそのプロデューサーは

同期のプロデューサー同志だと聞いていたので

思い切って…「実はこういう企画をKプロデューサーと作ってます…」

そう打ち明けると

「なるほど…でも直球すぎてコレ単品では難しいですね」

小生と同じ事を思ったらしく…。


「Kプロデューサーの企画と被っては申し訳無いから」と

結局昨夜の会議で、かなり方向性を変えた企画を作り、仕上げました。


ところがその出来上がった企画を編成担当にメールしたところ

「ちょっと会えますか?」と電話アリ。

編成の会議室にプロデューサーと小生と編成担当。

「あの…もっとストレートな中身の企画書が欲しいんです…」

そう企画担当氏は言う。


例のKプロデューサーと小生が作っていた「ストレートな企画」を

Kさんが居ないけど今、見せていいかと考えましたが

同席していたプロデューサーの勧めもあり、

編成担当に見てもらいました。


すると…

「これ、いいじゃないですか!」

「実はコレ、Kさんと作ったんです。」

「Kさん?あぁ…〇〇局の」

「はい」


そして編成担当氏の

「この企画とこの企画を足せばイケるかもしれませんよ」


思わぬ急展開になった。



「Kさんに了解を得ず編成に企画書を見せる事になったのを

 まずお詫びしたい」

小生はその場でKさんに電話する旨を申し出て

「Kさん、申し訳ないのですが、勝手に企画書を

 編成担当に見せました。僕が〇〇さんと作っていた別の企画の件で…」

電話で事情を話すと…

「あの企画が通る可能性があるのなら全然OKですよ」

そして

電話を替わった同期同志のプロデューサー二人が会話して…

「みんなで一緒に部署を越えた協力体制で企画を通そう!」


面白い展開になりました。

結局、どうせならと企画書の提出者の欄には

なんと全部セクションが違う5名の名前を書く事になりました(笑)


こんな事があるんですね。


小生がやった事は誉められた事では決してありません。

むしろルール違反です。


勝手に話をした責任もあり、

事務所に戻って小生はこの時間まで「企画書2つの合体版」を書いてました。


近日、企画が通るか通らないかが分かります。


…企画書なんて山ほど書いてひとつ通ればいい方ですから

これがそう簡単に通るとは思っていません。


でも…

小生は外部の下請け制作会社ですから置いておいて

テレビ局の所属部署を越えたこういうプロジェクトの番組企画は

本当に稀な事ですから

もし通らなかったとしても

「こういう企画作りもあるんだ」という気持ちが生まれた事で

再びチャレンジしてみたいと思わせる夜になった事だけは確かです。


明日も頑張ります。