
こうやって特番が重なると、事務所へ顔を出す事がなくなる。
毎年の事。
いや…今年の年末はありがたい事に仕事がたくさんある。
もう来年の仕事を考えねば…。
フジテレビ特番の収録が迫っているのだが
まだ不透明な部分が多い。
この特番、弊社演出のHディレクターに任せてみている。
Hは30代も半ばをとっくに過ぎ、一人立ちには遅すぎる位だ。
所謂「総合演出」になっていなければならないのだ。
確かに大きな番組を演出として経験し、ノウハウはある。
但し、既存の番組だ。
誰かが作った番組の、誰かが敷いたレールをゆく。
時々、少しだけスピードを変えてみたり、途中駅を変えてみたり…
しかしそれはオリジナリティーとは違うのだ。
新しいモノを生み出そうとする時に味わう地獄。
Hはそれを味わうタイミングにある。
誰も助けてなどくれない。
独りで立ち向かうしかないのだ。
そして…
地獄から這い出て、評価を得た時、
初めて「あの番組はあの人が作った」と言ってもらえるのだ。
総合演出とは、ある部分において絶望的に孤独だ。
作戦を間違えば、全軍全滅。
勝てば戦場での楽しい夕げが待っている。
作戦を決めるのはただ独り…総合演出だ。
頑張れ H。
時間が無いぞ。
地獄を存分に味わってみろ。
きっと何かが変わるさ。