収録時の話の続きである。
ゲームのリハを重ねている時、技術陣が緑山入りをした。
その日は大雨。
DOORSでは20mもある巨大なクレーンカメラを使用する。
全体の重さは2.5トンにもなる大きなクレーンカメラだ。

当然ぬかるんだ場所を移動して使用するのには適さない。
クレーンカメラのオペレーションのスタッフは収録現場を見て
唖然としていた。
移動するには台車の下にベニヤ板を敷き、
それを順番に通り過ぎれば前、さらに前というようにしなければならない。
普段は格闘技イベント等、しっかりした地面の上で使用するモノ。
それが田んぼの様になった広場で使用するのだから
オペレーションスタッフの困った顔といったらなかった(笑)
しかし、今回のDOORSのような屋外での収録の際
その大きさと高さはモノ凄い迫力を生む。
そのスケール感はオンエアで是非ご覧頂きたい。
更に新アトラクションが多かった為、
美術的な安全面でのテストが間に合わず
収録が不可能かと思われるアトラクションが出た。
2日間の収録の「1日目の昼間」にそのアトラクション収録は予定されていた。
ギリギリまでテストをやって、もし満足な結果が得られなかった場合、
そのアトラクション収録を中止する事を自分の中で決めていたのだが
とりあえず1日分の猶予を確保する為に
「2日目の夜」に収録可能なスケジュールに変更できるかを探り、根回しに入った。
但し、両日共に朝の7時からギッシリ詰まったスケジュールと
出演者のスケジュールの変更を前日に変えるなんて
頭がオカシイと思われる事請け合い。
更に、屋外でのアトラクションである為、
昼間の収録では必要のない「照明」が必要になるのだ。
高さ12mもあるタワーのセットに当てる照明を前日の夜に急発注なんて
できるわけもない。
でも…やるしか他に手立てが無い。
1000万円以上かかったゲームが万が一、安全面が確認できたにも関わらず
「照明が無いので収録できません」ではバカである。
不可能な事は承知でTBS照明部のKさんに話した。
「頭がオカシくなったと思って聞いて欲しいんだけど…」
(小生が無理を承知でお願いする際に必ず言うセリフだ)
「このアトラクション…今からナイトシーン(夜収録)に変更するって言ったら
どうする…?」
Kさんは小生の顔をマジマジと見て…
「夜…………ですかぁ?」
「そう…夜。」
少しセットのタワーを見上げてKさんは言った。
「できます。」
「マジかよ!!!」
「最初から、このアトラクションは夜収録がカッコイイと思ってたんですよ。
だから、照明のプランは頭の中にあるので…やります。」
照明のKさんも頭がオカシイ人だった(笑)
何週間もかけて照明プランと機材のスタンバイをしてきたのに…。
Kさんはまだ若い。
小生が長くお付き合いをしている人に照明の天才Mさんがいる。
もうお爺さん(失礼)だが照明界の重鎮として活躍なさっている。
Mさんも絶対に「無理だ」と言わない。
小生の思いつき、無理難題、セオリー無視の注文全てに
迅速で柔軟な対応を必ずする。
Mさんはいつも息子の年齢といってもいい小生の思いつきを褒めて下さり
「INUIちゃん…これは良い画だねぇ…」と呟く。
DOORSの初回はMさんが照明チーフだった。
Kさんはその後を継いだ形になるのだが
Kさんにも同じ「血」が流れていたようだ。
ナイトシーンとして出来上がったアトラクション、
「マンション・オブ・テラー」の素晴らしい照明をオンエアで是非見て下さい。
今回のDOORS収録では出演者の皆さんが度々「奇跡」を生んでいる。
詳しくはここに書けないが…
一流の芸人とはこういう奇跡の瞬間を生み、
スタッフに「やっぱりスゴイな、この人は」という記憶を植え付ける。
ナイナイ岡村さんにも奇跡が起き、
あの芸人さんにも…
そして若手の超人気芸人さんにも…
番組とは不思議なもので
スタッフの熱意や自らを省みない献身が
時として「奇跡」を生む。
小生は…有難い事に、この「奇跡」の瞬間に何度も立ち会ってきた。
上手く言えないが…
この「奇跡」というのは、突然生まれるのではなく
ある「予兆」がある。
これもなんとなくなのだが…
その場にいる人間が作り出す「空気」が、交わり、集まり…
「来るな…」という兆しを肌で感じる。
科学的根拠など見当たらないが…
往々にして、この「奇跡」が生まれたとしても
直接「視聴率」に反映されるモノではないのが悲しい所。
先週1週間のリハ・本番はこの「奇跡の予兆」があった。
天気もそうだが…現場が完全に神憑っていたのは間違い無い。
2回に亘って収録現場の様子を描いた。
登場した全ての人達が
この「奇跡」の「要素」なのである。
同じ方向を向いて大勢の才能が津波のように突進すると
現場にいる全ての人々に伝播し、
恐ろしい力になって感動を生むドラマになる。
たかが…テレビの番組なのだが…
どんな事が起こったか…
放送でご覧頂くべく、本日も編集作業である。
オンエアまであと数週間。
ゲームのリハを重ねている時、技術陣が緑山入りをした。
その日は大雨。
DOORSでは20mもある巨大なクレーンカメラを使用する。
全体の重さは2.5トンにもなる大きなクレーンカメラだ。

当然ぬかるんだ場所を移動して使用するのには適さない。
クレーンカメラのオペレーションのスタッフは収録現場を見て
唖然としていた。
移動するには台車の下にベニヤ板を敷き、
それを順番に通り過ぎれば前、さらに前というようにしなければならない。
普段は格闘技イベント等、しっかりした地面の上で使用するモノ。
それが田んぼの様になった広場で使用するのだから
オペレーションスタッフの困った顔といったらなかった(笑)
しかし、今回のDOORSのような屋外での収録の際
その大きさと高さはモノ凄い迫力を生む。
そのスケール感はオンエアで是非ご覧頂きたい。
更に新アトラクションが多かった為、
美術的な安全面でのテストが間に合わず
収録が不可能かと思われるアトラクションが出た。
2日間の収録の「1日目の昼間」にそのアトラクション収録は予定されていた。
ギリギリまでテストをやって、もし満足な結果が得られなかった場合、
そのアトラクション収録を中止する事を自分の中で決めていたのだが
とりあえず1日分の猶予を確保する為に
「2日目の夜」に収録可能なスケジュールに変更できるかを探り、根回しに入った。
但し、両日共に朝の7時からギッシリ詰まったスケジュールと
出演者のスケジュールの変更を前日に変えるなんて
頭がオカシイと思われる事請け合い。
更に、屋外でのアトラクションである為、
昼間の収録では必要のない「照明」が必要になるのだ。
高さ12mもあるタワーのセットに当てる照明を前日の夜に急発注なんて
できるわけもない。
でも…やるしか他に手立てが無い。
1000万円以上かかったゲームが万が一、安全面が確認できたにも関わらず
「照明が無いので収録できません」ではバカである。
不可能な事は承知でTBS照明部のKさんに話した。
「頭がオカシくなったと思って聞いて欲しいんだけど…」
(小生が無理を承知でお願いする際に必ず言うセリフだ)
「このアトラクション…今からナイトシーン(夜収録)に変更するって言ったら
どうする…?」
Kさんは小生の顔をマジマジと見て…
「夜…………ですかぁ?」
「そう…夜。」
少しセットのタワーを見上げてKさんは言った。
「できます。」
「マジかよ!!!」
「最初から、このアトラクションは夜収録がカッコイイと思ってたんですよ。
だから、照明のプランは頭の中にあるので…やります。」
照明のKさんも頭がオカシイ人だった(笑)
何週間もかけて照明プランと機材のスタンバイをしてきたのに…。
Kさんはまだ若い。
小生が長くお付き合いをしている人に照明の天才Mさんがいる。
もうお爺さん(失礼)だが照明界の重鎮として活躍なさっている。
Mさんも絶対に「無理だ」と言わない。
小生の思いつき、無理難題、セオリー無視の注文全てに
迅速で柔軟な対応を必ずする。
Mさんはいつも息子の年齢といってもいい小生の思いつきを褒めて下さり
「INUIちゃん…これは良い画だねぇ…」と呟く。
DOORSの初回はMさんが照明チーフだった。
Kさんはその後を継いだ形になるのだが
Kさんにも同じ「血」が流れていたようだ。
ナイトシーンとして出来上がったアトラクション、
「マンション・オブ・テラー」の素晴らしい照明をオンエアで是非見て下さい。
今回のDOORS収録では出演者の皆さんが度々「奇跡」を生んでいる。
詳しくはここに書けないが…
一流の芸人とはこういう奇跡の瞬間を生み、
スタッフに「やっぱりスゴイな、この人は」という記憶を植え付ける。
ナイナイ岡村さんにも奇跡が起き、
あの芸人さんにも…
そして若手の超人気芸人さんにも…
番組とは不思議なもので
スタッフの熱意や自らを省みない献身が
時として「奇跡」を生む。
小生は…有難い事に、この「奇跡」の瞬間に何度も立ち会ってきた。
上手く言えないが…
この「奇跡」というのは、突然生まれるのではなく
ある「予兆」がある。
これもなんとなくなのだが…
その場にいる人間が作り出す「空気」が、交わり、集まり…
「来るな…」という兆しを肌で感じる。
科学的根拠など見当たらないが…
往々にして、この「奇跡」が生まれたとしても
直接「視聴率」に反映されるモノではないのが悲しい所。
先週1週間のリハ・本番はこの「奇跡の予兆」があった。
天気もそうだが…現場が完全に神憑っていたのは間違い無い。
2回に亘って収録現場の様子を描いた。
登場した全ての人達が
この「奇跡」の「要素」なのである。
同じ方向を向いて大勢の才能が津波のように突進すると
現場にいる全ての人々に伝播し、
恐ろしい力になって感動を生むドラマになる。
たかが…テレビの番組なのだが…
どんな事が起こったか…
放送でご覧頂くべく、本日も編集作業である。
オンエアまであと数週間。