テレビ東京の会議室にて…
1・4・6・8・10の局には…かろうじて知り合いがいるものの、
12は初めての局、初めての仕事相手…
今までのやり方が通じる訳もなく
手探りの会議が続いていた。
番組の中身はこうだ
各界の頭脳系ゲスト
医師・パイロット・政治家・弁護士・会社代表・東大卒女優・ハーバード卒タレント…
これらの肩書の方々に「記憶力」を競って頂いて、No.1を決める大会。
例えば、#(イゲタ)の中に〇 x を順番に書いていく誰でもやったゲームがある。
これを対戦型記憶力ゲームにした。
♯の中にはそれぞれランダムに1~9の数字が入っている。

例えばこれを7秒間で暗記する。
その後、覚えた数字を取り合い ○×ゲームをやる
自分の言った数字の位置、相手の数字の位置を
両方覚えておかなければならないので結構難しい。
上記のような対戦型のゲームで番組を作る事にしていた。
決勝戦のゲームが問題になった。
決勝戦は記憶だけで「オセロ」をやるという超難関にしていたのだが…
テレビ東京サイドからは「絶対にムリ!ゲームを変えて欲しい」と言われた。
小生は「もし…できたらスゴイものになる!」の一点張りで結局押し切った。
頑固である(笑)
さて、収録に関して…
予算は正直かなり厳しかった。
しかし…
美術デザインの巨匠F氏、ゲームプログラムをしてくれたO氏、
技術(カメラ等)を担当したT社、照明T社のYさん、大道具S社のIさん…
みんな小生が10年以上に渡ってお世話になった方々である。
全員が「FOLCOM.の旗揚げ興行だ!御祝儀だと思ってやれ!」を合言葉に
信じられない位の激安値段で引き受けて下さった。
実際、オンエアを見たテレビ東京の美術部長から
「あの予算であんな事ができるはずが無い!どうやったんだ?」と聞かれた。
小生は胸を張って
「弊社は…金じゃない、あいつらの為に精一杯やってやれ!という方々と
お付き合いをしている会社です」と言った。
収録時に話は戻る。
出来上がったセットはNHKの大河ドラマでも通用するお屋敷。
照明は完全に映画が撮れるほど。
スタジオに現れたテレビ東京の関係者は口をあんぐりと開けていた。
予算を知っているだけにその驚きようも分かる。
我が社全社員が集まっての初仕事。
収録は深夜に及び、ついに決勝の「記憶だけでオセロ決戦!」となった。
縦の軸をアルファベット、横の軸を数字に置き換えて
順番に自分のコマの位置をコールする。
対戦者の頭の中だけで描かれる盤面。
我々スタッフはCGの画面で戦況を見守る。
コールする度に白がひっくり返り、また黒が角を狙って攻める。
…こんな事があるのか!?
ホントに頭の中だけで「オセロ」をやっている!
スタジオの全スタッフ、テレビ東京関係者は静まり返り、
埋まっていく盤面のCG画面を信じられない面持ちで、
目の前の「奇跡」を見詰めていた。
小生はただ笑っていた。
素晴らしい収録だった。
テレビ東京編成の I さんはこう言った。
「あなたは今までこういう奇跡の瞬間を作ってきたのだろう…
私は25年テレビの仕事をしてきたが目の前で奇跡が起こるのを初めて見た。
オセロに反対して恥ずかしい」と
小生は
「御心配は当然の事だったと思います。
それでも今日、信じてやらせて下さったじゃないですか。感謝しています。
あいつが考えたんだから、これは面白いんだ!と信じてやって下さった
スタッフ全員の気持ちが、奇跡を生むんだと思っています。」と言って
I さんと握手した。
編集が終わり、MAも終了。
2004年、年末の23時、無事にオンエアされた。
初めてオンエアで会社のロゴが出た。
嬉しかった。
そして、ささやかながら我が社初めての忘年会を開く事にした。
乾杯後…
副社長のF、取締役のTが言った。
「今回のように制作を丸ごと引き受けるのは金銭面含めてリスクが大きい。
赤字を出したら即倒産です。完パケはこれを最後にした方がいいと思います。
派遣をやってリスクを負わないやり方をするべきでしょう。」
小生は驚いた。
必死になって会社の皆で番組を作ろうと思って毎晩企画書を書いた…
「みんなで楽しい事をやる為に社長をやるのを引き受けた。
派遣だけやって皆がバラバラになるのが嫌だというから
大手制作会社の誘いも断った。
皆の総意がそういう事であれば…会社を辞めさせてもらう。」
忘年会は静まり返った…
ゴムボートは、ゴムボートのくせに船長辞任劇を迎える。
1・4・6・8・10の局には…かろうじて知り合いがいるものの、
12は初めての局、初めての仕事相手…
今までのやり方が通じる訳もなく
手探りの会議が続いていた。
番組の中身はこうだ
各界の頭脳系ゲスト
医師・パイロット・政治家・弁護士・会社代表・東大卒女優・ハーバード卒タレント…
これらの肩書の方々に「記憶力」を競って頂いて、No.1を決める大会。
例えば、#(イゲタ)の中に〇 x を順番に書いていく誰でもやったゲームがある。
これを対戦型記憶力ゲームにした。
♯の中にはそれぞれランダムに1~9の数字が入っている。

例えばこれを7秒間で暗記する。
その後、覚えた数字を取り合い ○×ゲームをやる
自分の言った数字の位置、相手の数字の位置を
両方覚えておかなければならないので結構難しい。
上記のような対戦型のゲームで番組を作る事にしていた。
決勝戦のゲームが問題になった。
決勝戦は記憶だけで「オセロ」をやるという超難関にしていたのだが…
テレビ東京サイドからは「絶対にムリ!ゲームを変えて欲しい」と言われた。
小生は「もし…できたらスゴイものになる!」の一点張りで結局押し切った。
頑固である(笑)
さて、収録に関して…
予算は正直かなり厳しかった。
しかし…
美術デザインの巨匠F氏、ゲームプログラムをしてくれたO氏、
技術(カメラ等)を担当したT社、照明T社のYさん、大道具S社のIさん…
みんな小生が10年以上に渡ってお世話になった方々である。
全員が「FOLCOM.の旗揚げ興行だ!御祝儀だと思ってやれ!」を合言葉に
信じられない位の激安値段で引き受けて下さった。
実際、オンエアを見たテレビ東京の美術部長から
「あの予算であんな事ができるはずが無い!どうやったんだ?」と聞かれた。
小生は胸を張って
「弊社は…金じゃない、あいつらの為に精一杯やってやれ!という方々と
お付き合いをしている会社です」と言った。
収録時に話は戻る。
出来上がったセットはNHKの大河ドラマでも通用するお屋敷。
照明は完全に映画が撮れるほど。
スタジオに現れたテレビ東京の関係者は口をあんぐりと開けていた。
予算を知っているだけにその驚きようも分かる。
我が社全社員が集まっての初仕事。
収録は深夜に及び、ついに決勝の「記憶だけでオセロ決戦!」となった。
縦の軸をアルファベット、横の軸を数字に置き換えて
順番に自分のコマの位置をコールする。
対戦者の頭の中だけで描かれる盤面。
我々スタッフはCGの画面で戦況を見守る。
コールする度に白がひっくり返り、また黒が角を狙って攻める。
…こんな事があるのか!?
ホントに頭の中だけで「オセロ」をやっている!
スタジオの全スタッフ、テレビ東京関係者は静まり返り、
埋まっていく盤面のCG画面を信じられない面持ちで、
目の前の「奇跡」を見詰めていた。
小生はただ笑っていた。
素晴らしい収録だった。
テレビ東京編成の I さんはこう言った。
「あなたは今までこういう奇跡の瞬間を作ってきたのだろう…
私は25年テレビの仕事をしてきたが目の前で奇跡が起こるのを初めて見た。
オセロに反対して恥ずかしい」と
小生は
「御心配は当然の事だったと思います。
それでも今日、信じてやらせて下さったじゃないですか。感謝しています。
あいつが考えたんだから、これは面白いんだ!と信じてやって下さった
スタッフ全員の気持ちが、奇跡を生むんだと思っています。」と言って
I さんと握手した。
編集が終わり、MAも終了。
2004年、年末の23時、無事にオンエアされた。
初めてオンエアで会社のロゴが出た。
嬉しかった。
そして、ささやかながら我が社初めての忘年会を開く事にした。
乾杯後…
副社長のF、取締役のTが言った。
「今回のように制作を丸ごと引き受けるのは金銭面含めてリスクが大きい。
赤字を出したら即倒産です。完パケはこれを最後にした方がいいと思います。
派遣をやってリスクを負わないやり方をするべきでしょう。」
小生は驚いた。
必死になって会社の皆で番組を作ろうと思って毎晩企画書を書いた…
「みんなで楽しい事をやる為に社長をやるのを引き受けた。
派遣だけやって皆がバラバラになるのが嫌だというから
大手制作会社の誘いも断った。
皆の総意がそういう事であれば…会社を辞めさせてもらう。」
忘年会は静まり返った…
ゴムボートは、ゴムボートのくせに船長辞任劇を迎える。