今、ラーメンを食ってきた

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ラーメンは食べるのではなく『食う』ものと敢えて言います。                  

以前TBSの特番で『史上最大のラーメンバトル 麺王』という番組を演出した。

司会は高橋克典さん、TBSアナウンサー安住紳一郎

視聴率はこれまた散々な結果で、御覧になった方々も少ないでしょう。

テレビにおける、およそ食べ物のランキングなるモノは、その手間と時間の問題からサンプル数が少なかったりデータがいい加減な事が多いと聞きます…全部とは言わないが。
ランキング上位の店に行って「アレ?」と思う事がないですか?嗜好の問題もあるけどね。
小生はラーメン好きで遠くまで足を運んで食べる事もしばしば。

「麺王」を作る際に雑誌・ネット・投票などの集計にかなりの時間を割きラーメンランキングを出した。出来は100%とはいかないまでも今までにない本当のランキングが出来上がっていたと思う。

さて番組は100位までのランキングを紹介し、上位4店舗が決勝ステージに進出。

中村屋
なんつッ亭
麺屋 武蔵
博多 一風堂

以上の4店舗が横浜の特設厨房ステージに集結して400人の一般の審査員・ゲスト審査員(森光子・亀田興毅・泉ピン子・峰竜太・石川亜沙美)の試食による投票を行った。
作るラーメンは課題(タラバ蟹・霧島高原黒豚ロイヤルポーク・マグロ)を使った新作ラーメンだった。

覆面審査の結果「博多 一風堂」が優勝。
書家「榊 莫山」が書いた「麺王」の看板を手にした。
現在も東京・広尾「博多 一風堂」にはこの時の看板が店内に飾られている。

この特番の演出だった小生、実は所謂グルメ番組は初めてだった。
当然、グルメ番組の作り方のイロハも知らず、色々ご指摘を受けた。
今も反省している。
当時「DOORS2005」の成功で調子コイテいた事もあるが、今までのグルメ番組の殻を破ろうと挑戦したのだが見事に敗れ去った。

この時、10年間この企画を温めてきた小生も落胆したが、初の年末ゴールデンタイムを担当したKプロデューサーはこの失敗で正月中を泣いて過ごしたらしい。
構成を担当した巨匠作家I氏からはメールを戴いた。
「この失敗を予想できたのに、あなたを止められなかった僕のせいです」…と

泣けた…

その後、小生の事務所で新企画の打ち合わせしている時、巨匠I氏も泣いた。

つづく…