事務所に行ってギャラを受け取り、移動。

今日夕方、Yプロデューサーと雑談していた時の話である。
Yプロデューサーはブッフェスタイル、つまりバイキング形式の料理が嫌いだそうだ。
「いちいち取って来るのが面倒だ」という。
だから家族で行く事になっても
「カミさんが適当にオレの好みを取って来てくれるから適当に食う」そうだ。
大概の人達がブッフェは好きなものだと思っていたから驚いた。
小生はブッフェの食事が大好きだ。

では何故小生がブッフェが好きなのか考えてみた

映画「スター・ウォーズ」のDVDを購入すると特典映像でメイキング映像が入っている。
その中に映画に登場する人物が乗る宇宙船(飛行機みたいな)のデザインをジョージ・ルーカス監督が決定する…というシーンがある。
美術スタッフ(きっと優秀な)が監督のイメージに合うように数十枚、いや数百枚か?の飛行機のデザイン画を用意している。
ある日、監督がデザインを見る為にやって来る。
緊張する美術スタッフ…
ルーカス監督はズラーっと並べられたデザイン画を見て言う
「この中には無いな」
…出て行く監督
美術スタッフは言う
「この中に無いという事が分かっただけ良かった。これ以外のモノを考えればいいんだ」
やっぱり天才監督はスゲーっと思ったし、優秀なスタッフを羨ましいと感じた。

つまり
小生のような天才でもないテレビ屋は
せめてズラーっと並んだ料理を見渡し…
「ふんっ この中のこれは食ってやらん」
という所に贅沢を感じる。
そして浅ましく料理を皿にテンコ盛りしながら、何度も同じ料理の前をウロチョロし、
食べたいのに無くなった人気料理が出来上がってくるのを腹八分目でキョロキョロしながら待つ…

美術スタッフの反感を買う事もない。

素晴らしい。
小生はブッフェスタイルが大好きである