昨日のお昼のことなんです。
なんだか、
すごく暑い日でしたよね。
こういう日って、
やっぱり冷たいものが食べたくなります。
私の場合は、
迷わず「そうめん」を思い浮かべました。
茹でるのも簡単ですし、
すぐにつるっと食べられます。
せっかくのお休みだったし、
お昼はそうめんでいいことにしました。
そう思った瞬間は、
すごく気楽だったんです。
めんつゆを出して、
薬味のネギを切って、
お湯を沸かすだけ。
これならすぐに、
美味しいお昼ご飯にありつけます。
そう、
この時は本気でそう思っていました。
では、いったい、
何が起こったのでしょうか。
実は、
我が家のそうめんの在庫が、
思いのほか少なかったのです。
戸棚の奥から出てきたのは、
なんだか見覚えのある古い袋でした。
賞味期限……。
ちょっと見なかったことにしようかとも思いましたが、
やっぱり気になります。
恐る恐る確認してみると、
なんとなく、
ギリギリ大丈夫そうな気もします。
でも、
よく見ると、
ちょっと怪しい気配も漂っています。
こういうのって、
迷うところですよね。
でも、
お腹はもう完全にそうめんの口になっています。
いまさら他のメニューに変えるのは、
なんだか負けたような気がするのです。
だから、
思い切って茹でることにしました。
鍋にお湯を沸かして、
麺を投入します。
ここまでは、
いたって平和な休日のお昼の光景でした。
問題は、
ここからです。
麺を茹でている間に、
ちょっとスマホを見てしまったんですよね。
ほんの数分、
ネットのニュースをチラッと見ていただけなんです。
気がついたら、
鍋の中からものすごい勢いで白い泡が吹きこぼれていました。
「わっ!」
思わず声が出てしまいました。
慌てて火を止めて、
ふきんでコンロを拭いて……。
その時点で、
なんだかもう、
すでにちょっと疲れてしまいました。
それでも気を取り直して、
冷水でしっかりと麺を洗います。
ザルにあげたそうめんは、
見た目はまあまあ綺麗です。
よし、これでいこう。
そう思って、
食卓にどんぶりを運びました。
お気に入りのガラスの器に盛ると、
それだけでちょっと涼しげな雰囲気になります。
こういうのって、
やっぱりいいですよね。
一口食べてみました。
……あれ?
なんだか、
思っていたのと違います。
麺が、
ものすごくボソボソしているのです。
茹ですぎたのか、
それとも古かったせいなのか。
つるっとした喉越しなんて、
どこにもありません。
むしろ、
ちょっとした試練のような食べごたえです。
ここで、
私はふと考え込みました。
お昼ご飯をそうめんにする。
それは、
一見するととても簡単な選択です。
料理の手間を減らして、
のんびりとした時間を過ごすための、
ささやかな知恵のはずでした。
けれど、
ちょっとした油断や、
賞味期限の怪しい麺を選んだことで、
状況は一変します。
簡単なはずのそうめんは、
いかにして美味しく茹で上げるかという、
予想外のミッションに変わってしまったのです。
そう考えると、
人生と同じなのかもしれません。
なんて、
ちょっと大げさすぎますかね。
でも、
こういう日常のちょっとした失敗って、
なんだか笑うしかないんですよね。
目の前には、
ちょっと伸びてしまったボソボソのそうめん。
せっかく作ったので、
しっかり噛み締めて完食しました。
お腹はいっぱいになったけれど、
爽快感はあまりありません。
むしろ、
妙な達成感だけが残りました。
世の中の主婦のみなさんは、
こういう失敗、あるでしょうか。
「今日は手抜きをしよう」
そう思った日に限って、
なぜか小さな事件が起きてしまう。
こういうのって、
不思議と重なるものなんですよね。
次は、
もっと慎重に麺を選ぼうと思います。
そして、
茹でている間は、
絶対にスマホを見ない。
今回の教訓は、
そこにつきます。
次にそうめんを食べるときは、
きっともっと美味しいはずです。
そう自分に言い聞かせて、
午後の家事を片付けることにしました。
たまには、
こういうドタバタしたお昼も、
思い出になるのかもしれません。
みなさんも、
お昼ご飯のメニュー選びには、
くれぐれも気をつけてくださいね。
午後の家事を黙々と片付けていると、
さっきのそうめんのことが、
なんだかじわじわと面白くなってきたりします。
人間、
失敗した瞬間はけっこう真剣に落ち込んだりするものですが、
時間が経つと、
「まあ、そんな日もあるよね」
と思えるから不思議です。
こういうのって、
やっぱり気持ちの切り替えが大事なのかもしれません。
そういえば、
午前中にはちょっとした買い物にも行ってきたんです。
近所のスーパーではなくて、
少しだけ車を走らせたところにある、
大きめのショッピングモールでした。
たまには、
いつもと違う場所に行きたくなることってありませんか。
私は、
あのピカピカした自動ドアをくぐるとき、
なぜか少しだけワクワクしてしまうんです。
目的のものは、
特に決まっていませんでした。
ようするに、
ただブラブラしたかっただけなんです。
広い店内を、
カートを押しながらのんびり歩く。
それだけでも、
なんとなく気分転換になるんですよね。
みなさんは、
そういうお出かけ、好きでしょうか。
あそこに行くと、
色んなお店が並んでいますよね。
洋服屋さんだったり、
雑貨屋さんだったり、
美味しそうな食べ物が並ぶデパ地下のようなコーナーだったり。
私は特に、
キッチン雑貨のコーナーを見るのが好きなのです。
並んでいるお皿や、
ピカピカの鍋を見ているだけで、
なんだか料理の腕が上がったような気がしてしまいます。
もちろん、
実際にはそんなこと全然ないんですけどね。
でも、
見ているだけでも楽しいんです。
こういう時間って、
意外と大事なのかもしれません。
日々の家事に追われていると、
どうしても自分の時間が後回しになってしまいます。
気がつけば、
朝から晩まで洗濯機を回して、
ご飯を作って、
掃除をして。
それの繰り返しです。
もちろん、
それが日常というものだし、
嫌いなわけではありません。
家族が「美味しいね」と言って食べてくれる姿を見るのは、
やっぱり嬉しいものです。
でも、
たまには、
自分のためだけに時間を使いたい。
そう思う日があっても、
いいのではないでしょうか。
少し、話しは変わりますが、
みなさんは最近、
「ちょっとした贅沢」をしましたか。
贅沢といっても、
海外旅行に行ったり、
高級なブランドバッグを買ったり、
そういう大きなことではありません。
もっと身近な、
ささやかな贅沢です。
たとえば、
いつもよりちょっとだけ高いコーヒーを買ってみるとか。
コンビニのスイーツではなくて、
街のケーキ屋さんで、
一番美味しそうなショートケーキを一つだけ買ってみるとか。
そういう小さな贅沢です。
私の場合は、
今日のショッピングモールで、
ちょっといい紅茶の葉を買ってしまいました。
お店の前を通りかかったとき、
ふわりといい香りが漂ってきたんです。
その香りに誘われるように、
足が勝手にお店の中へ入っていました。
こういうのって、
よくありますよね。
「いらっしゃいませ」
と、
優しそうな店員さんが声をかけてくれました。
棚に並んでいるのは、
おしゃれなパッケージに入った紅茶の数々です。
缶のデザインを見ているだけでも、
なんだか優雅な気持ちになってきます。
どれにしようか迷っていると、
店員さんが声をかけてくれました。
「こちらは、すっきりした飲み口で、午後のティータイムによく合うんですよ」
そう言って、
小さな紙コップに、
試飲用の紅茶を淹れて渡してくれました。
一口飲んでみると、
これが、
思った以上によかったんです。
ふわっと広がる良い香りと、
口の中に残る優しい甘み。
疲れた体に、
じんわりと染み渡るような気がしました。
こういうの、
本当に弱いんですよね。
「じゃあ、これを一つお願いします」
気がつけば、
すっかりその気になって、
レジに並んでいました。
お値段は、
日常の買い物からすると、
ちょっとだけ贅沢な価格です。
でも、
「せっかくのお休みなのだから」
という魔法の言葉を自分にかけて、
思い切ってカゴに入れてしまいました。
こういうお買い物をしたあとの帰り道って、
なぜか足取りが軽くなるんですよね。
車を運転しながら、
鼻歌なんて歌っちゃったりして。
単純だなあと、
自分でも少しおかしくなります。
でも、
そういう小さな喜びが、
明日からの活力になったりするんです。
家に戻り、
夕方のバタバタが始まる前に、
さっそくその紅茶を淹れてみることにしました。
お湯を沸かしている間、
お気に入りのティーポットを用意します。
普段の私は、
マグカップにティーバッグをぽんと入れて終わり、ということがほとんどです。
でも、
今日はちょっとだけ丁寧に。
お湯の温度にも気をつけて、
じっくりと蒸らしてみました。
砂時計の砂が落ちるのを、
ぼんやりと眺める。
こういう何気ない時間って、
普段の生活の中ではなかなか作れないものですよね。
カップに注ぐと、
きれいな琥珀色の紅茶が顔を出しました。
立ち上る湯気と一緒に、
あのときお店で嗅いだ良い香りが部屋いっぱいに広がります。
一口飲んでみると、
やっぱり、
買って正解でした。
あんなに失敗したそうめんの記憶も、
この紅茶を飲んだ瞬間に、
どこかへスーッと消えていってしまったようです。
やっぱり、
美味しいものや好きな香りに包まれるのって、
最高だなと思いました。
夕方になって、
家族がそれぞれの場所から帰ってきました。
「ただいまー」
という声が聞こえると、
一気に現実の世界へと引き戻されます。
「おかえりなさい、今日どうだった?」
そんな何気ない会話をしながら、
またいつもの夕方の時間が始まります。
特別なことは何もありません。
朝のそうめんはちょっと失敗したし、
掃除も途中で中途半端になったままだし、
やるべきことは山積みです。
でも、
午後に買ったあの紅茶の缶が、
キッチンの棚にちょこんと置いてあるのを見るだけで、
なんとなく心に余裕が持てるんです。
「よし、また明日から頑張ろうかな」
そう思える。
人間って、
本当に単純な生き物ですね。
大きな夢を叶えたりしなくても、
日々の生活の中に、
ほんの少しの楽しみや、
ちょっとした息抜きを見つけることができれば、
それだけで毎日が少しだけ色鮮やかになる気がします。
みなさんは、
どんな瞬間に、
「あ、幸せだな」と感じるでしょうか。
美味しいものを食べたときでしょうか。
それとも、
お気に入りの音楽を聴いているときでしょうか。
あるいは、
何もしないでぼーっと窓の外を眺めているときかもしれません。
人によって、
その答えはさまざまだと思います。
でも、
どれが正解ということはありませんよね。
自分が「心地いいな」と感じる瞬間を、
大切にできたら、
それだけで十分なんだと思います。
さて、
そろそろ夕食の支度を始めないとですね。
今日の晩ご飯は、
お昼の失敗を取り返すべく、
ちょっと気合を入れてハンバーグにしようと決めています。
玉ねぎをみじん切りにして、
ひき肉をこねて。
手は汚れるけれど、
あのこねる感触も、
嫌いではありません。
今度はうまく焼けるといいな。
そんなことを考えながら、
エプロンをキュッと結び直しました。
明日もまた、
平穏で、
ちょっとだけ楽しい一日になるといいなと思います。
みなさんも、
すてきな夕方の時間をお過ごしくださいね。
キッチンに立つと、
お昼の静かなカフェの空気が、
ふとよみがえってきたりします。
ボウルに出したひき肉は、
ひんやりとしていて、
なんだか心地いい冷たさです。
そこに、
炒めて冷ましておいた玉ねぎと、
パン粉と卵をぽとんと落とします。
なんだか、
粘土遊びをしているみたいな気分になって、
ちょっと楽しくなってきたりします。
こういう時間って、
料理という名の、
ただの気分転換なのかもしれません。
うまく形が整うと、
それだけで、
なんだか小さな達成感があったりして。
単純ですね、
我ながら。
でも、
そんなふうに思える日常が、
私はけっこう好きだったりします。
ジュージューと、
いい音を立ててフライパンの上で焼けるハンバーグ。
美味しそうな匂いが、
キッチンいっぱいに広がっていきます。
お腹の虫が、
また小さく鳴いたような気がしました。
今日のお昼のパンケーキは、
ちょっとほろ苦い思い出になってしまいましたが、
こうして夜にご機嫌を取り戻せているなら、
それで十分ですよね。
失敗したって、
お腹が空いて、
美味しいご飯が食べられれば、
大体オッケーなのかなと思います。
窓の外を見上げると、
空の色がゆっくりと藍色に染まっていくところでした。
一日が終わっていく静かな時間が、
私はとても好きです。
夜が来ると、
なんだか一日頑張った自分を、
そっと包み込んでくれるような気がするから。
みなさんは、
今日一日、
どんなふうに過ごされたでしょうか。
楽しいことも、
ちょっとうまくいかなかったことも、
あったかもしれませんね。
でも、
今日という日は、
もう二度とやってこない特別な一日です。
そう考えると、
なんだか愛おしいような気もしてきます。
明日も、
お天気だといいな。
もし晴れたら、
今度は何をしようかと、
夜のキッチンでフライパンをひっくり返しながら、
ぼんやりと考えています。
また新しい一日が、
そこまでやってきています。
それでは、
そろそろハンバーグをひっくり返して、
夕食の準備の仕上げをするとしますね。
温かいスープも、
一緒に並べましょうか。
みなさんも、
どうぞあたたかな夜をお過ごしください。