チマチマと進めていた北日本遠征記、週末は予定があるので、何もない平日に進めておきましょう。
今回は8月29日(土)、SLばんえつ物語号、会津若松→新津の乗車レポートです。
往路は18きっぷで新潟県内から会津若松を攻め、市内で適当に時間を潰したあと、15時28分発のばんえつ物語号新津行きに乗ります。

現在は新津までの運行となっていますが、かつては新潟駅まで乗り入れていた時代もある当列車。
短縮されたとは言え、新津⇔会津若松間は片道111キロもあり、乗車時間は約3時間にも及ぶSLという条件を外しても、国内トップクラスの規模を誇る観光列車てす。
1999年の運行開始から約30年、客車を7両も繋いでおきながら連日多くのお客さんで賑わっているのですから、関東圏と新幹線の威力を感じさせます。

改札を通り、ホームに向かうための跨線橋に上ると入換の最中でした。
磐越西線でも会津若松以東の電化区間で使われるE721系と、只見線用のキハE120、キハ110系が出演し、旅の始まりを予感させます。
よく見るとキハ110系は首都圏色の121ですね。
今はSLが先頭となって進んでいますが、待機線に進入して暫くすると…

なんと推進回送で入線してきました。
画像だと全くわからないのが辛いところではありますが、展望車の係員さんが前方の安全を確認し、無線で機関士さんとやり取りしていることでしょう。

客車の屋根上を見物。
急行型の12系客車を改造して作られているものの全く面影が無い側面に反して、上から見ると分散型クーラーが種車の主張が激しいです。
最近の鉄道車両は集中型なので新鮮。

発車標と、謎の作業員さんが3人。
整備をして詰所にでも戻るのかと思っていたらなんと車両に乗り込んでいきました。
私の席の斜め前にお座りになっていたので何事かと疑問に思っていたのですが、それは途中の野沢駅で解消されることとなりました。※後述します。

車内に入るとボックスシートがお出迎え。
大正時代の車両をイメージしたと思うのですが、問題なのは座席が向かい合わせの4人がけという構造で固定されていること。知らない人と相席、最悪の場合隣同士となることもあり得ます。
私は相席になってもそこまで気にしませんが、勿論そうではない人もいるので、どうにかならなかったのかなと思わざるを得ません。
このせいで乗車を見送った人も少なくないでしょう。
しかし、満席になることも少なくない往路(新津→会津若松)と違い、復路(会津若松→新津)は基本的に空いています。
私が乗ったときもどういう訳か会津若松→喜多方間のみ相席になりましたが、それ以外の区間は4人用のスペースを私一人で使うこととなりました。
乗るなら復路です。
復路の途中停車駅は喜多方、山都、野沢、日出谷、津川、三川、咲花、五泉、終点の新津。
意外と停車駅が多いのがこの列車の特徴でもあります。
途中の乗降需要は見た限りでは殆どありませんでしたが、翌日の私がこの恩恵に授かることとなったので良ければ次の投稿もご覧下さい。

約1時間走って、途中の野沢で10分停車。
乗客は思い思いにホームに出て記念写真を撮ったり、私のようにSLの見物に行ったり、売店に行ったりと三者三様の時間を過ごします。
会津若松で見た、青い服を着た謎の作業員さん達はここでSLの整備を行なっていました。
皆さんが具体的に何をしていたのかはあまりよく分かりませんでしたが、3時間も走るとなると流石に無整備はキツいと思うので診る必要があるのでしょう。
途中の津川でも給水作業。調べると、SLは最低1時間に1回程度は給水する必要があるそうです。
基本山奥を走る観光列車なので、不測の事態に備えて余分に水を蓄えておくのではないかなと思います。

野沢での停車中、途中売店に寄ってこしひかりジェラートを購入。
小雨が降っており、肌寒いなかで冷たいアイスを買うのはどうかと思いましたが、米の風味が感じられて美味しかったです。
こういうのを買って食べていると、観光列車に乗っているという感覚が湧いてくるので、暑くても寒くても、お腹が減っていてもそうではなくても買ってしまいます。
物販も観光列車の醍醐味の一つでしょう。

基本的に阿賀野川によって作られた僅かな平地を進んでいくので、途中幾度となく鉄橋を渡り、川沿いに走り我々に川を見せてきます。
川をなぞるように線路を敷いてしまうと列車のスピードが出にくく、自然災害で流されやすいなどの欠点がありますが、その分景色はトンネルでぶち抜いていくよりも比較にならないほど良いです。
勿論線路を敷いた当時の人々は沿線風景を考えていたことは全くなかったと思うのですが、後世を生きる我々が価値を見いだし有難がります。

展望車からの流れ行く景色。
乗客が入れ替わり立ち替わりで訪れ、まばらでも混雑でも無い展望車ですが、G車の気分が味わえるのが楽しいところ。

新津に着く前、最後の大きなカーブで窓を空けてみると、頭にSLが付いているのが見えました。
もっとも、乗った号車が悪かったのであまり良い写真ではありませんがフィナーレを演出させてくれた感じがあります。
すっかり夜汽車の装いを呈していました。

終点新津に到着。
あっという間の3時間でした。
暫くして車庫に入るのですが、明日も早いので早々に駅を離れます。

宿(快活CLUB)までの道を歩いていると、後ろから列車が近づく音が。
まさかと思いカメラを出すと、ばんえつ物語が入れ替え作業をしていました。
頑張ってスローシャッターで流し。
会津若松での入れ替え作業よりも、何倍もよく分かる写真となって満足。

所定位置まで進んで、今度はC57が先頭となって車庫に入線!
草が目立ちますが、C57の圧倒的貫禄が伝わる写真になったのではと思います。
最後の最後に良いものを見させてくれました。
見物者は私以外にいなかったのも相まって特別な気分に浸って快活CLUBに入室。
DAZNで阪神‐巨人の試合を観戦しながらカレーライスを食べ、見事勝利し優勝へのマジックを初点灯、23とさせたところで一日が終わりました。
最後までご覧下さりありがとうございました。
次回はDLばんえつ物語です。