柏市のリトミック&音楽教室フォリア・ミュージックルーム田口葉子です。


昨日のリトミック2歳児クラスの一コマです。
このクラスで最初に扱う教具「野菜パズル」
主な使い方は、「おんなじ」が大好きなこの年齢の為に、絵あわせを楽しむというものです。

私は、第一回のレッスンからこの教具を使いますが、初めから並べることはせず、同じ野菜をお母さんと一つずつ持って「かんぱーい」をすることから始めます。これが子どもたちは大好き。
お母さんとできたら次は先生と。次はおともだちと。お友だちのママと。と、少しずつ喜びを共有する範囲を広げていきます。

もう何回か「かんぱーい」のレッスンを重ねたので昨日のレッスンでは、床に並べて絵あわせをすることにしました。
すると、ひとりの男の子が並べるのそっちのけで私のところに「かんぱーい」にきました。
それから、誰に促されもせず、順にお友だちのところにも行きました。
長期お休みしていて、カードを使うのが初めてのお友だちには、「これを持つんだよ」とばかり
同じ野菜を手渡し、「かんぱーい」のやり方を教えてあげていました。
この年齢ですから、その間会話はありません。(まだあまり喋れない)
それでも、いっしょうけんめい全身でコミュニケーションを取ろうとしている姿と、うまくいった時の満面の笑みを見て、可愛いなあと思うと同時に、「なんてすてきなんでしょう」と心の底から感動してしまいました。

今の2歳児は、生まれて1年余りでコロナの事態になっています。ちょうど歩く事ができ始め、本来なら世界が一気に広がる時期に家族以外との関わりが極端に減ってしまった事でしょう。

それでも、他者とコミュニケーションする嬉しさ、共感する喜びというのは本能的に持っているものなのだなあと思いました。

敏感なこの時期の子どもたちのためにも1日も早く普通の交流ができる世の中になることを願います。

「音楽を基礎とするものではあるが、単に音楽学習の準備であるにとどまらず、むしろそれ以上に一般教養の一体系である」(エミール・ジャック=ダルクローズ・・・作曲家・音楽教育家・リトミック創始者)

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