だんまり堂 二」を読む。

 

口のきけない「筆耕屋」シリーズの二作目。

人の死が多く描かれる。

大切な人を亡くした人、先に逝かねばならない人。

人は死ぬもの、とわかってはいても、残された者に
ぽっかりあいた穴は、埋めようがない。
それは、何年たっても。

「別れってのは終わることじゃねぇ、と思ったんです…
別れることで生まれるもんもあるんじゃねぇかって」

そう思えるんだとしたら、少しは救いになるんだろうか。

逝ってしまった人に、また会いたいと願う。
きちんとさよならが言えなかったら、なおさらだ。

先に逝かねばならない人が言う。

「〈さらば〉とは〈さようであるならば〉を
縮めたものだ」という。

そして、〈さらば〉は祈りの言葉でもあると。

この世を去らねばならない、「さようであるならば」、
その後に続く言葉はきっと、誰かの幸せを祈る言葉
なのだろうと信じたい。

この作家さんの作品に登場する子どもたちは、
健気で、でも、大人顔負けの強さを持ち、
それだけで、物語から目を離せなくなる。

そして、物語は、兄夫婦の死の秘密につながる
「呪いの筆」の関わり示す事柄が提示され、
こちらも、ますます目が離せない。