三島屋のおちかが聞き手となる百物語シリーズが完結して

寂しいなぁと思っていたら、新シリーズが始まって、

あら、嬉しや。

 

ただ、聞き手が富次郎に変わってしまって、

違和感を覚えるかなと、初めは、読むのをためらったが、

そんな心配は…。

 

宮部作品、特に時代小説では、

三島屋おちかもそうだが、霊験お初シリーズのように、

両脚踏ん張って、悪意に対峙する少女たちが大好きだから、

富次郎にはそんなに関心がなかった…。

 

どれも読み応えのある作品。

特に、表題にもなっている「黒武御神火御殿」は、

何とも手に汗握った。

 

ワタシとしては、「同行二人」に胸打たれた。

最愛の家族を亡くした者の悲哀が、心に迫り、

涙がにじんだ。

 

さて、少々、頼りない富次郎だが、

聞き手としての成長が楽しみ、

ま、お勝とおしまがいるから、安心だ。