以前のブログに書いた通り、弊本社で大リストラ大会が始まり、給料の高い奴等がバッサリいかれた。

幸いにして、私のチームは全員生き残った。

まだ救いがあるなと思ったのは、私が「こいつは一体何をしているんだ?」と感じていた本当に無能な奴等が片っ端から切られたこと。

これまで多くの企業のリストラを見て来たし、自分も切られて来たが、今回の弊社の首切りは、本当に贅肉を削ぎ落としている。

そういう意味では、これから再びトレーニングを重ねて筋肉を着けて行けば良いという気になれる。

多くの企業で、社内政治に長けたバカが生き残り、優秀な奴等が愛想を尽かして出て行くのを何度も見て来た。

弊社では幸いにしてそれはなかった。

勿論、無能な奴だけがクビになるわけではない。

「いたら助かるけど、いなくてもなんとかなる仕事」を担当している人もかなり切られた。

これまでは2人でやっていた仕事を1人でやることで、コストカットする。

そういうポジションでクビになる人は、ほとんどが「いい人」で、いなくなるのを見るのは悲しい。

仕事も一生懸命やってくれるし、でも組織への貢献(contribution)が足りなかったと言えるのかも知れない。

問題は、やっぱり残ってしまった「そこそこ無能な奴等」である。

大して仕事も出来ないのに やたらと偉そうで、人の手柄を横取りし、自分の成果は10倍にして報告する。

こういう奴等の中で私が「ワースト2」だと思っている2人は生き残った。

世渡りの上手な奴はどこにでもいる。

正直に言って、今回は私もヤバいかなと思っていた。

私のチーム全体としてはうまくコロナ需要をつかめたが、日本は前年比2桁減だった。

コロナ病床は増えないし、政府からの補助も当初は皆無だった。

一方で患者さんは病院に行かなくなり、不急の手術は延期が続いた。

業績が伸びるはずもないが、外資で求められるのは数字だけである。

理由の如何を問わず業績が悪ければ切られる。

幸い、私は2019年の業績がチームで一番だったし、このコロナ禍はさすがに考慮してくれたようだ。

とは言え、今年も業績が悪ければ次はない。

日本支社はリストラはせずに、その代わり組織変更があった。

私は従来の事業に加え、一部 隣の事業部の仕事も見る事になった。

隣の事業部は元々人手が足りなかった(過去1年間で3人辞めたが補充なし)ので、そこを私が手助けする事でコストカット(私の仕事量を増やす)する。

まだ仕事があるだけマシたが、来年の今頃はどうなっているか全く分からない。

本当に「中国ウイルス」を恨みたい。