一時期はトレーニングジムに通う人が増えたと報道されていたが、このコロナ禍で私が通う近所のジムもだいぶ会員が減ったらしい。

ランニングマシン(トレッドミル)の間やトレーニングマシンの間にもアクリル板を立てるなどジムは感染予防策を取っているが、ジムで集団感染が起きている事実もあるし、ある程度の退会はやむを得ないだろう。

当然ながらトレーニング中はマスク着用だし、自分が使った器具やベンチは使用後に消毒液で拭く。

さて、トレーニングベルトである。

以前も、ジムにいる最中ずっとトレーニングベルトをしている人の間違いを指摘したが、今回はベルトの種類に付いて書きたい。

一番安価なベルトとしてはネオプレーン製のものがある。

ナイロンなどの生地と組み合わされているものが一般的で、初心者には扱いやすいし、あまり物々しくなくハードルも低いのではないか。

これと対極にあるのが「パワーベルト」と呼ばれる、厚みが10mmを越える固い皮革製のベルト。

ウェイトリフティングやパワーリフティングで200kg、300kgと挙げる人には最適だが、普通の人にはちょっと扱いにくい代物。

かなり物々しいしね。

その中間が一般的に売られている皮革製のトレーニングベルト。

背中の部分だけが幅広になっていて体幹をしっかり支えてくれる。

この皮のトレーニングベルトにも、背中部分にパッド(クッション材)が入っているものと入っていないものがある。

これまで私は背中にパッドが入っているものを使って来た。

それは、以前パッドの入っていないパワーベルトを試用してトレーニングした時に、痛くて使いこなせなかったから。

そもそも分厚いパワーベルトだった事と、パワーベルトは使い込むうちに個々人の身体に合って来るものなので、試用した製品が快適なはずもない。

当時はそんな知識もなかった。

パッドの入ったベルトは快適だが、自分の体重を越えるウェイトを持ち上げる頃からそのサポート力が頼りなくなって来る。

例えば、体重80kgの私がスクワットで120kgを挙げる時、もっとがっちり体幹を支えて欲しいと感じる。

そんな事もあって、今回ゴールドジムのパッドの入っていないタイプを購入したが、これが大正解。

体幹がしっかりホールドされていて、ウェイトを挙げる事に集中出来た。

そもそもパッドがあるという事は、身体とベルトの間に多少の隙間が空いているという事で、腹圧が逃げてしまうし快適性がホールド力を犠牲にしているとも言える。

がっちりホールドされている事でしっかり腹圧もかかり、効率的に力を出せる。

トレーニングベルトはトレーニング初心者には不要と思っている人が多いらしいが、むしろ初心者こそベルトをすべきだと私は思っている。

ベルトをすることで、体幹がしっかりホールドされて正しい姿勢でトレーニング出来る事と、腹圧をコントロール出来るようになり、より重い重量を挙げられるようになる。

トップの選手でも、ベルトをしないと挙上重量が10%も下がると言う人もいる。

初心者の方は、まずパッド付きの皮のベルトから始めてみては如何だろうか?

そして、ベルトはトレーニングをする時にきつく締め、インターバル中は外すか緩めて下さい。

それだけで、トレーニング上級者に見えるかも!?