1980後半から90年代初期に渡って一大ムーブメントとなった"Acid Jazz"という音楽ジャンルのメイン・ストリームに君臨していたのが彼らThe Brand New Heaviesです。

The Brand New Heaviesは、Jan Kincaid, Andrew LevyそしてSimon Bartholomewの3人の幼友達でバンドを結成。
当時のグループ名は、Brand New HeaviesではなくBrothers International。

1987年ころになって彼らはグループ名をBrand New Heaviesと改め、インディ・レーベルよりアルバム『Brand New Heavies』をリリース。
インストゥルメンタルのみのこのアルバムはイギリスのクラブ・シーンでかなりの評判となり、この頃設立されたばかりの新しいレーベル『 Delicious Vinyl』と正式に契約を結ぶことになり、女性ボーカルのN'Dea Davenportをフィーチャーした新生The Brand New Heaviesが誕生しました。

エンディア嬢の力強いボーカルと3人のタイトな演奏が絶妙にマッチした曲『Never Stop』はイギリスのみならず全米でもブレイクし、彼らの全米進出の大きな足がかりとなりました。

その他、『Dream Come True』や『Stay This Way』も様々なremixが出回り、現在ではすっかりクラブ・クラシックですよね。

しかし、1994年エンディア嬢はグループから脱退!

またこの頃、Acid Jazzも終焉を迎え、B.N.H.はこれからどこへ行くのか?

そして発表されたのが本アルバムの『Shelter』(1997)。ボーカルにSidah Garrettを迎え、これまでとはまた違ったB.N.H.の側面を披露しています。
サイーダ・ギャレットはクィンシー・ジョーンズの秘蔵っ子としてマイケル・ジャクソンともデュエットした経験もある根っからのアメリカ人!
僕はこのサイーダのファンキーな歌声が大好きです。

特に『You Are The Universe』の伸びやかな歌声は、聴く人をHappyな気分にしてくれます。
もちろん永遠のClub Hit。(shimo)