診察室では
いつも薬は出されなくて
処置室という
看護師さんの対応する部屋で
渡されます。
この時は空いてて
すぐもらえるだろうと
思ってました。
処置室の前のイスに座って
ボーーーーっと
さっきのやり取りを
反芻してみる。
そうかぁ。。。
ダメだったのかぁ。。。
私のおなかに
私じゃない生命体が
一緒にいると
思ってたんだけど
いなかったのかぁ。。。
いつから、
いなかったのかなぁ。。。。
あまり働かない頭で
ぼんやり考えてました。
時々、
つーーーっと
鼻水が垂れてきて
ティッシュでおさえながら。
でも、泣くような感じではなくて。
つーーーっと
ふいて。
つーーーっと
ふいて。
だんだん。
あれ。
私。泣きそうなのかな、と。
そう自覚してしまうと
早く用を済ませて
クリニックを立ち去りたくて。
でも、
なんでか全然呼ばれない。
いつもこんなに待たないんだけどな。
早くしてほしいな。
長いと感じてから
なんか焦ってしまって
クリニック出るまで
普通にしてられるか
不安になってしまって。
焦りから
余計泣きそうになって。
早くーーーー！
と、なりました。
涙はまだこぼれないうちに
ようやく呼ばれ。
看護師さんは
事情を知ってか
余計なことは何も言わず
薬の説明
使い方の確認
だけで、終わりました。
もっと早く
済ませたかった。
このあとの
お会計待ちもムダに長くて
必死で耐えながら
順番を待ちました。
会計するころには
限界で。
お財布しまってる時には
ヤバいヤバいって感じでした。
走るようにバタバタと
クリニックを出ました。