恋愛映画やドラマがたくさんある中で個人的に一番ありえないなぁ、と思うのが年下の男の子ものです。

年上好きの男の子もいるのだろうけれど、私が30代の時に働いていた職場は若い人が多かったけれど、20代の男の子からしたら30代というだけで「ただのおばさん」扱いでした。

 

皆が皆そういう訳ではないのですが、中には露骨にもう眼中にない、名前も顔も覚えないただのおばさん、を出してくる男の子がいたりしてすごく嫌な思いをしました。

 

そういうハードルがあるので、まず好かれる年上の女性がよっぽど魅力的、普通の恋愛ものよりも数段魅力的でないと説得力がないのです。

私の中でこれは好き、という年下の男の子ものを考えてしまいました。

 

①『きみはペット』(2017年:主演 入山法子、志尊淳)設定、女性30歳、男性20歳。

 

原作は同名漫画で、漫画連載中に小雪と松本潤でドラマが作られていて、その時点では連載中だったのでエンディングはドラマオリジナル。

そして連載終了後に改めて、原作通りの結末で作られたのが、入山法子、志尊淳版。

 

 

東大、ハーバード大卒のエリート新聞記者、巌谷スミレ(入山法子)は、仕事はできても、実は恋には奥手な30歳。

付き合っていた人に振られて帰った雨の夜、マンションの前の段ボールに若いきれいな男の子(志尊淳)が。

男の子は訳あって逃げているところで、家に泊めてくれと言ってくる。

 

他人をあまり寄せ付けないスミレが断ろうと「ペットならいい」と言うと、わーい!ペットでいいよ、と同居することに。

ペットの名前は飼い主がつけるでしょ、と言われてつけた名前が昔飼っていた犬の名前、モモ。

 

志尊淳が原作のモモ通りで、頭がよくて、賢くて、だから時々ずる賢くて、イジワルでもある、でもスミレちゃん大好きと人懐っこいという難しい役をやっていました。

 

 

スミレちゃんには大学時代の憧れの男性の先輩がいて同じ新聞社の海外支社勤務。」

その憧れの蓮実先輩が日本に戻ってきたことから再会、昔、付き合っていた2人は惹かれあう。

しかし、同時に蓮実先輩を狙う福島という女性も出てきて、モモは家にいるしで、4人の関係が動き出すという。

 

恋には奥手のスミレちゃんがじれったいのと同時に、金持狙いでがんがん近寄ってくる福島さん。

モモは恋敵である蓮実先輩とも仲がいいので、なんとかスミレちゃんを幸せにしたいという思いから、福島さんを影で脅したりする。スミレちゃんのことは好きだけど、蓮実先輩と結婚することがいいのか、それとも自分の恋心を告白するのか、男女のゆれる気持がよく描かれていました。

 

志尊淳くんは当時23歳。最近、今までの仕事で一番痩せた仕事は『きみはペット』で、プロデューサーからシーンがつながらないからもう痩せるな、と言われたそう。

 

16回という長さがあり、山あり谷ありだった末のハッピーエンド。入山法子さんはプライド高いけれど、実は奥手で泣き虫でという誰にも見せない素顔をモモの前だけは素直に出せる、というスミレ役、説得力ありました。

 

②『魔女の恋愛』(2014年:韓国:主演 オム・ジョンファ、パク・ソジュン)女性39歳、男性25歳。

 

ラブコメの神と言われるパク・ソジュンがブレイクしたラブコメ。

 

 

39歳でトラブル・メイカーというスキャンダル誌の記者をしているジヨン(オム・ジョンファ)はあだ名が「魔女」と言われるくらい、きつい性格で仕事をバリバリやる記者。あまりにもきついので周りに敵が多く、でも全然気にせずスクープを狙う日々。

 

そんな時、敵である同僚が恥をかかせようとわざと若い男を金で雇って、接近させて派手に振るというのに巻き込まれそうになったところを救ったのがドンハという25歳の男の子(パク・ソジュン)

 

ドンハは公開いじめを見かねてジヨンを救ったのですが、本当は医大の学生だけれども休学中で「バイトの達人」という何でも屋をやっている。

 

そんなことから雑誌社のジヨンのアシスタントになり、急接近するふたり。

ジヨンは6年前、結婚式に新郎が現れず、ひどい目にあったことから恋愛には奥手になっている。

そんなことを知ったドンハはジヨンにひかれていく。

しかし、6年前、失踪した恋人が戻ってきたことから始まる騒動。

 

仕事で性格がきついキャリアウーマンンで、昔の恋人登場ということで『きみはペット』と似ています。

しかし、ドンハは若いだけでなく、頼りがいがあって大人で正義感が強く、賢いけれど、怒るときはきっぱりと怒る。

だから好きになったらアタックがすごくて、どんどん迫ってくるというのが違い。

背が高くてハンサムで、医大生で、実家は病院という金持で、性格も良くて皆から好かれるというパーフェクトな役柄。

 

 

だからいくらでも見合う恋人はいるでしょう、とジヨンも周りも言うのだけれど、あきらめない頑固者。

意地っ張りで、見栄っ張りなところもあって、『きみはペット』のモモのようなずる賢さはなくて、まっすぐな青年。

 

ジヨンはもうすぐ40歳なのに14歳も年下の男の子なんて、と最初は拒絶するけれど、だんだん心が揺れていく様が丁寧で世間体と本心、つらいよね、と思い入れしてしまいます。

 

ドンハがまっすぐなのがあまりにも可愛くて「可愛いなあ~~~」とジヨンがドンハの髪をくしゃくしゃにすると「頭を触るなよ・・・・・・ときめくじゃないか」というところがねぇ。のちに頭をなでてもらおうと自分から頭を寄せてくるあたりも可愛い。

 

韓国ドラマだから喧嘩となると激しいけれど、愛し合うとなるとまた激しい。

主演の2人がとてもお似合いで、応援したくなるドラマ。

ラストは結婚式ですが、主演2人の結婚式ではない、というところも好きです。

 

③『それでも愛を誓いますか』(2021年:主演 松本まりか、藤原季節)年の差10歳。

原作は同名の漫画。

 

去年の秋ドラマで実は一番良かったドラマがこれでした。

藤原季節が出ているので見たのですが、これは年上かつ人妻というハードル。

メインは不倫よりもセックスレスで、そういうナイーブな問題に正面から向き合った攻めているドラマ。

 

 

結婚8年目の純(松本まりか)は、専業主婦で子供が欲しいけれど夫とは5年セックスレス。

派遣社員で働くことにしますが、そこで出会う10歳下の社員、真山(藤原季節)

 

真山はいつもマスクをして、表情が見えず、最初は愛想全くなしのとっつきにくさがある。

けれど、パズルが好きな事から話すようになるふたり。真山は純が既婚者とわかっていても恋心を止められず悩む。

そして別れ。別れのキスが2分30秒という長さで話題になりました。

確かにすごい2人。

 

 

この3作はどれも途中、年下の男の子が自分の想いが届かず嗚咽するところが出てきます。

好きが通じないつらさ、3人3様の泣き方で、つい「切ないなあ」と思ってしまいます。

 

特に藤原季節の泣き方ですね。普段が無表情なだけに想いがあふれ出して嗚咽するさまは迫力。前2作はラブコメなので笑いがあるのですが、『それでも愛を誓いますか』はシリアスなドラマで深夜30分のドラマですけれど、一番良かったですね。

 

他にもたくさんあるのでしょうが、基本、説得力がないと好きになれないジャンル。

人を好きになるって大変ですね。