『ヘアスプレー』Hairspray
監督 アダム・シャンクマン/2007年/アメリカ・イギリス/117分
Amazon Primeにて
60年代のボルティモアを舞台にしたミュージカルの映画化で、以前から観たい思っていました。
舞台の方は1988年なんですね。
一番好きなのが出だしかもしれません。
背が低くて、太っていても明るい性格のトレイシーが朝起きてから学校に行くまでをミュージカルにしていて、この一曲でトレイシーがどんな女の子かよくわかるのです。
ありがちなコンプレックスがなく、屈託なく明るい。勉強はあまり好きではないけれど、リズム感があってダンスや歌が大好き。
毎日夕方からの音楽番組を観ながら、一緒に踊るのが大好き。きれいな服を着た若者たちが歌い踊る番組です。
その中でもザック・エフロン演じるリンクという青年が大好きなトレイシー。
しかしこの映画の一番の芯は、白人と黒人の差別ということであって、後半はそちらがメインになっていきます。
当時は白人と黒人はエリアをきっちり分けていて、月曜日だけが黒人たちによる音楽番組、学校はクラスは全く別だし、住む所も分かれている。完全に白人が黒人を差別している国、時代なのです。現在、ボルティモアは、白人よりもアフリカ系アメリカ人の方が多く住む街です。
トレイシーの母をジョン・トラヴォルタが特殊メイクで巨体の女性を演じていて、メイクに4時間かかったそう。
家に閉じこもりがちだけれども、トレイシーが音楽番組のオーディションに受かった事から、色々な事が起き始める。
父親がクリストファー・ウォーケン、テレビ局の部長が白人主義のミシェル・ファイファーで、黒人差別運動に断固として反対し、番組を白人だけのものにしようとする悪役になってます。
太っていて背が低いなんて、いじめられそうな要素をたくさん持っているけれど、トレイシーはケロリとしていて、この映画は「真善美」の映画で、トレイシーは音楽が好きでダンスがうまければ、人種なんて関係ないというあっけらかんとした性格をしています。
ロック・ミュージカルの『ヘアー』も名曲ぞろいで好きなんですけど、ベトナム反戦運動という大きな芯があるミュージカルです。
『ヘアスプレー』では、色々あって解決していなくても最後皆が歌って踊って終わり!みたいなものを感じたけれど、この世界は独特な色使いがあって重いテーマを持ちながら、明るいカラフルな映画になっています。こういう手法もありなのが映画の面白さだと思いますね。
うーん、でもジョン・トラヴォルタ、ミシェル・ファイファー、クリストファー・ウォーケンはよくやるなぁという怪演に近くてよくオファーうけたと思う。
タレント、モデルのぺことりゅうちぇるの子供の名前が「りんく」で、この映画のリンクからなんですよね。すごいなぁ。自分の子供の名前にしちゃうほど好きって、こういう所の感覚が一緒って大きいと思う。
