『海色の壜』田丸雅智 出版芸術社
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海色の壜
1,404円
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又吉直樹さんが、「おすすめの本はなんですか?と聞かれるのは(その人の趣味がわからないから)苦手だけれど、あまり本を読まないという人には田丸さんのショートショートを勧める」といった事を言われていました。
ショートショートというともう私だと星新一さんです。
あまりにも偉大な為、星新一さんを超える人は出るのだろうか、と思う訳ですが、田丸さんはかなり近い所まで来ていると思います。
エログロナンセンスは、避けて気取らず上品に、という精神を受け継いでいると思います。
簡単に書けるようでいて、短編小説、ショートショートはとてつもなく難しく、かつ量がないと本になりません。つらい世界ですね。
このショートショート集は、表紙絵他装丁が素敵。
内容もショートショート20篇ですが、ファンタジーあり、笑いあり、ホラーあり、で海を題材にしたものが多いのですが、どれもアイディアにうなる。
どうしたらこういう素朴な所からアイディアが出るのかな、と不思議に思うくらい。どの短篇も後味がいいということが共通していると思います。
不思議な物語が多いけれど、その不思議は遠いものではなく、あくまでも身近な所というのが、とてもいい、と思います。

