『犬ケ島』Isle of Dogs

監督 ウェス・アンダーソン/2018年/アメリカ/101分

TOHOシネマズ市川コルトンプラザにて

 

 昨日、初日に観に行きました。字幕版の時間の都合で市川コルトンプラザにて。

ウェス・アンダーソン監督は好きな監督なのですが、ストップ・モーションアニメ映画『ファンタスティックMr.FOX』は、実写映画にはない独特のテンポがあり、集中力を要しました。

同じ手法をとったこの新作アニメ映画でも、テンポはよく似ていて、それだからこそDVDや配信を待たずに映画館で集中して観たかったのです。

20年後の日本。イヌ病が流行り、猫好き犬嫌いのウニ県メガサキ市の市長、小林は犬をゴミ廃棄島に集めることに。

小林市長には、養子で甥っ子のアタル少年がいますが、昔、警護犬として与えられたスポットという犬が忘れられず、ひとり犬ケ島に飛行機でやってきます。

 

犬たちは、島でサバイバル生活をしていますが、アタル少年に協力してスポットという犬を探す事になります。

それを知った小林市長は、あの手この手を使って妨害し、アタル少年を取り戻そうとするのですが・・・

ハリウッドが描く日本みたいなものは、先日観た『パシフィック・リム アップライジング』もかなりなものでしたが、このアニメも日本に憧れているだけじゃないでしょう・・・とうすーく思いました。
『パシフィック・リム』は無邪気なのですが、この映画はウェス・アンダーソン監督らしい底意地悪さが満載で、ファンにとってはそこはみどころ!な訳ですが、感動かわいい犬アニメを期待してしまうと違うかなと。

そもそもがこの映画は単館系映画の毒があり、シネコンものではないと思うのです。シネコンだから観られて私はラッキーです。

ウェス・アンダーソン監督の映画の共通点は、
・家族(または疑似家族)
・仲の悪い兄弟姉妹・家族たち
・なぜか、みんな金持ちなのになんだか不満気、笑わない
・部屋という仕切られた空間
・おそろいの服や小物
だと思います。

主人公、アタル少年は愛犬を探しに来た割には、かわいくない少年です。
犬と少年の友情物語ではあるのですが、ひねくれています。
アタル少年の隙間だらけの歯並びや笑わない目が印象的。
総じて日本人のキャラクターは無表情ですが、ウェス・アンダーソン監督の映画って不愛想、無表情ってお得意ですね。

細かい所は凝りに凝っているマニアックな映画で、いかにも黒澤映画みたいな音楽とか、クレジットタイトル全部、日本語ついてるとか、こだわりを見る映画だと思います。

声優も監督常連のビル・マーレィ、エドワート・ノートンなどいますが、村上虹郎君(英語上手い)、松田龍平、翔太兄弟、はてはオノ・ヨーコまで出てきてびっくりだ。

私は喧嘩とかになるとわーって、もこもこの脱脂綿で混乱状態を表す所が好き。

見事に皆が正面向いて、左右対称な画面構成も面白いです。