『それいけ!珍バイク』 ハンス・ケンプ(グラフィック社) 

 

 

それ行け!! 珍バイク それ行け!! 珍バイク
7,202円
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  私は、今は車だけれど、その前は原付バイク乗りで、週末は、原付バイクに米10キロ、猫トイレ砂8L袋2つ、2Lペットボトル6本入りのケース、そのほか、買い物色々、ついでに図書館で借りてきた本満載で乗っていて、よくそんな乗り方できるな、と呆れられてしまうのです。坂道が多い住宅街なので、私の家の近くのバイク人口は多く、ミニベトナム地域。

 

 しかし、ベトナムのバイクライダーさんの勇姿を見ると私なんか甘い、甘い。

しかも、皆さん、ホンダのスーパーカブで、スクーターではない。

積み上げる、くくる、下げる、2人乗りで後ろの人が支える、おそらく仕入れか仕出しの荷物、普通だったら軽トラものの荷物をこれでもか、と大漁旗のようにしながら、しかも余裕の煙草吸いながらという高度な技まで見せてくれます。積載量完全オーバー。

 

 生きた鶏、鈴なりにしておばさん、バイクで疾走。犬くくりつけ、猫、かごにいれ、ひよこなんか棚そのものくくりつけていて、ビニール袋に金魚をたくさん載せたバイクは鉄棒でハンガー作っていて、確信犯であります。バイクは自転車と違って、転んだだけでもバイクは壊れ、けがをするけど、ベトナムバイクは構わない、どんどん載せられるだけ載せちゃう。それでいいのだ。膝の上にのせてあごで支える技あり!

 

 きちんと紐でくくってあるのはいいけれど、片手で後ろの荷物押さえながらの片手運転の猛者もいる。ものすごいのは、大きな鏡とかガラスとか額縁を後ろの人が押さえて乗せているバイクですね。

 

 主に、仕入れと仕出し、そして一家全員6人でバイクに鈴なりとか、危ないと言えるのですが、これが自転車ではない、車でもない、バイクだというところに妙がある。

バイクの良さはほどよい安定、スピードと機動性なのですが、ベトナム・ライダーさんたちは機動性を駆使した熟練ライダーなのだ。

 

 とにかく乗せる。なんとしてでも乗せる。それが当たり前、そんなパワフルな日本だったら完全違法が堂々と生活の中で走り回っているこの写真集はその生活感のパワフルさが放出していて、見ていて元気になる。ちょっとしたことなんかどうでもいい。

とにかく乗せろ!細かい事ごちゃごちゃ言うな。いいのこれでっ!みんな、乗っちゃって!

 

 最後にアオザイを着たお嬢さんたちが3人乗りしているのは、なんとも美しい写真。

見ると元気になる写真集であること間違いなし。