『ヨーロッパ バラの名前をめぐる旅』 松本路子

 

 

 

 

 さてこの本は写真家である松本路子さんが、バラ好きが高じて、ヨーロッパのバラをたずね、

その写真を集めた旅行記・・・・ではないのです。

薔薇の名前がつけられた7人をめぐる旅、と言えましょう。

その7人とは

・ナポレオン皇妃ジョゼフィーヌ

・ピエール=ジョゼフ・ルドゥーテ(画家)

・ピエール・ド・ロンサール(詩人)

・ウィリアム・シェイクスピア

・ウィリアム・モリス

・コレット(作家、他たくさんの職業)

・マリー・アントワネット

 

 この7人が暮らした屋敷は薔薇の名前がつけられているようにその庭は薔薇で有名なところだそうでその場所のガイドつき。ただのバラの花がきれいな女性向け写真集ではなく読み物として充実しています。

バラの写真もふんだんにありますし、その宮殿や屋敷、またその人の人生のエピソード、そして最後に年表と内容もりだくさん。

 

 そして、7人だけでなく、有名人の名前がついたバラの写真コーナーまであってザ・マッカートニー・ローズ・・・これは、元ビートルズのポール・マッカトニーであります。

アンリ・マティスは、一色のバラではなく赤と白の模様のバラでいかにもマティスの絵らしいバラだなぁ、とそのセンスのよさに驚きます。

 

 バラの写真というのは、実はとても難しいのですね。

何故かというと、花の写真をアップでとるとき、花弁にピントを合わせるのですが、バラっていうのは花弁がかさなっているものが多いのでピントあわせにくいのです。

 

 写真上級者の人がバラの写真に熱心になるのもむべなるかな。

ましてや、雨や露にぬれたバラの写真など本当にタイミングも難しいですが、さすが作者は本職のカメラマンですから、写真もばっちり、資料もばっちり、読んで楽しい、見て楽しい、ガイドブックにまでなっております。