『にょにょっ記』 穂村弘 (文春文庫)
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にょにょっ記 (文春文庫)
605円
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「ブログはむずかしいね。時間かかる」
と、ネットの達人であるネット友人KCが言ったので驚いた事があります。
KCのブログは、話題豊富、文章のキレ鋭く、考察もすごい。「趣味のブログにはもったいない。本にすればいいのに」と言ったけれど、本人は飄々としています。
ぽつぽつと短い文章で、相変わらず「驚いてしまう、怖がっている穂村さん」の日々。
薬屋で見かける「足のつる人」という看板に、足のつる人が、な、なんなんだ・・・とおびえる穂村さん。
新幹線の「こだま」より速いのが「ひかり」。光よりも速いものって何だ?と思ったら出てきたのは「のぞみ」やるなーではでは、さらに速い新幹線は何という名前に?・・・新幹線「さそり」?
昭和初期の古い雑誌などを古本屋で買ってその文字の迫力に感心する穂村さん。
昭和4年のカルピスの広告。
一杯・・・くわうこつ
二杯・・・さうくわい
三杯・・・きやうさう・・・・・・恍惚、爽快、強壮・・・という漢字よりもひらがなに「なんかこわい」
別に創作ではないのでうすが、その文章から立ち上る「こわい」という物の見方がとても詩的。
日常生活も「見方によってこうも違う」というのが、よくわかります。
何を楽しいと思うのか、恍惚、爽快、強壮と思うのか・・・穂村さんは起承転結ではなく、承転だけでぷつ、と切ってしまうのです。その技あり、一本!というもので、これは書けそうで書けない文章。KCの言うとおり「ブログは難しい」。日常をどう見るか?その心眼というものが必要かもしれません。
挿絵イラストのフジモトマサルさんの描く「二足歩行の犬熊」くん・・・・しっぽが中途半端に
短くて、ざりざりっとしていて、ちょっと怖い。ぬいぐるみにしたら・・・・欲しくない。
終わり。

