自分よりデカい彼女とかねーわ」「あーそれな」さすがにヘコむ ...

身長170センチの女子高生・ひなの片思いの相手は

自分よりも背が低い男子だった。

 

 

ところがある日の下校時、靴箱で彼と友達が話しているところに遭遇する。

 

「自分よりデカい彼女とかねーわ」「あーそれな」。

 

偶然耳にしてしまったひなは

その場にへたり込み、「やっぱこんなデカい女、イヤかぁ」と肩を落とすのだった。

 

■好きな人の言葉だからこそ傷ついて これまでにも

ひなは身長のことで何度もからかわれてきた。

教室で後ろの席になった男子から「黒板見えんし。もうちょいかがめや」と言われたり

 

体育の授業では「男の試合に出ね~?」と声をかけられたり。

 

さらに、「“ひな”ってあのデカさでー?ダチョウのヒナじゃね」と名前まで笑われる始末だ。

同じ年の女子から「おねーさま」と呼ばれることもあったが

ひなはそれらを受け止めてきた。 しかし、好きな男子から聞いた「自分よりデカい彼女とかねーわ」という

言葉は別だった。「さすがにヘコむなぁ」と、ひなの目からは思わず涙がこぼれる。

 

 

 ■「個性であってウィークポイントなんかじゃない」 

 

本作を描いたのは、漫画家の夏野ばな菜(@NatsunoBanana)さん。

 

企業漫画や子ども向け学習図鑑の挿絵などの仕事をしながら

「ジャンプルーキー!」にオリジナル漫画を掲載している。

高身長女子をヒロインにした理由について

夏野ばな菜さんは「けっこう“あるある”なんじゃないかと思いまして!」と語る。 

「だからこそ、ヒロインと同じ悩みを抱えている人は多いんじゃないかなと。

私の言葉が届くかどうかはわかりませんが

少しでも『それは個性であってウィークポイントなんかじゃないよ』と言いたかったです」 

身長が低ければ背の高い女性に憧れることもある。夏野ばな菜さんは

「違う角度から見ると、憧れられる存在なんですけどね」とも話す。

 

 

ひなのように、自分の身長を気にしてしまう人へ

別の見方を届けたいという思いが込められている。 

 

■苗字にも遊び心を込めて 作品のストーリーだけでなく、登場人物の名前にも読者から注目が集まった。

「魚見さんて日本に510名しかいない名字ですね」「大下を“おおじも”と呼ぶのも珍しいですね」

といった声が寄せられたという。 実は、これらの苗字は作者の身近な場所にある住所から考えたものだという。

 

「作品で苗字を考える際には、遊び心を加えて考えてます」と夏野ばな菜さん。

ほかの作品でも同様に名前遊びを取り入れており

「SS」「SSS」ではABCDEFGHとアルファベットをもとに

江井・備井・椎・出居・井伊・衛府・時位・英知と名付けている。

 一方、本作のヒロインには「背が高いことを悩む、純粋でやさしい・かわいらしいヒロイン」という人物像に合わせ

「ひな」という名前を選んだそうだ。 現在、「ジャンプルーキー!」で

「SSS」を連載している夏野ばな菜さん。

 

「楽しい職場と愉快なサラリーマンたちが繰り広げるラブコメディがスタートで

現在は登場人物たちが結婚し、家族が増え…そんなにぎやかな日常を描いています」と作品について語る。