好きな俳優や歌手、スポーツ選手、作家、アニメ作品などを応援する「推し活」が幅広い世代に広がっています。 推しとはそもそも「他の人にすすめること。また俗に、人にすすめたいほど気に入っている人や物」(引用:デジタル大辞泉)のことで、その人を応援する活動全般を「推し活」と言います。  この記事では、推し活について年代に関係なく楽しむ方法と実際に行う際の注意点について考えていきます。(株式会社セカンドエール 代表取締役 髙橋 伸典)

1.50代で推し活を始めるのは恥ずかしいこと?

何歳からでも推し活は恥ずかしいことではありません

 推し活に興味はあっても、「50代から始めるのは少し気恥ずかしい」「若い人の楽しみ方についていけるだろうか」と感じる人は少なくありません。しかし、好きなものを楽しむこと自体は、年齢にかかわらず自然なことです。まずは、50代以降の趣味・娯楽の実態を見ながら、推し活をどのように捉えればよいのか考えていきましょう。

(1)「50代で推し活なんて変?」と感じる人は少なくない

 推し活という言葉から、若者がグッズを持ってライブやイベントに参加する姿を想像する人がいるかもしれません。50代になって好きなミュージシャン、アイドル、俳優を応援し始めたとしても、SNSなどで熱心なファンの行動が目立つため、「自分にはついていけない」と感じることもあるでしょう。「いい年をして」「家族にどう思われるか」と、年齢にふさわしい行動を意識してしまうかもしれません。 特に、これまで仕事や家庭で責任ある立場を担ってきた人ほど、無邪気に楽しむことにブレーキをかけやすい傾向があります。  しかし、ハルメク 生きかた上手研究所の「50代以上女性の『推し』に関する意識・実態調査2025」によると、50歳から88歳の女性のうち46.3%に「推しがある(いる)」ことがわかっています。年代別にみると、50~59歳で48.5%、60~69歳で46.2%、70歳以上で45.1%と、どの年代も半数近くにわたっています。

50代以上女性で推しがある・いる人の割合 出典:50代以上女性の『推し』に関する意識・実態調査2025|ハルメク 生きかた上手研究所をもとに一部加工して筆者作成

 好きな人や作品に心を動かされること自体に、年齢制限はありません。推し活という新しい言葉に抵抗があるだけで、「好きな歌手を応援する」、「スポーツ観戦を楽しむ」、「作家の新刊を待つ」といった行動は以前からも存在していました。推し活とは特別なものではなく、「好きなものを楽しみ、応援すること」と捉えるとよいのです。