“配偶者の呼び方”で

議論 「奥様」「旦那さん」は失礼?

ウチの嫁が…」「主人がお世話になっております」…主従関係 ...
「主人がいつもお世話になっております」「奥様はお元気ですか?」
 
―あなたは自身や他人の配偶者のことを、人前で何と呼んでいますか? 
6月23日〜29日は男女共同参画週間。 女性の社会進出やジェンダー平等が叫ばれる今の時代
これまでも度々議論になってきた「配偶者の呼び方」に正解はあるのでしょうか?
 
■「自分の配偶者」どう呼んでる? 街の皆さんに聞きました。 自分の配偶者のことを、人前で何と呼んでいますか? 「ずっと『夫』と呼んでます」(30代・女性) 「元々『嫁』って言ってたんですけど、同僚に『妻の方が丁寧だよ』と教えてもらってからは『妻』と言ってます」(20代・男性) 「目上の人の前では『主人』、友人の前では『旦那』ですね」(50代・女性) 「うちの『奥さん』って言ったりする」「僕は『家内』です」(60代・男性) 年代によっても様々ですが、女性であれば『妻』『家内』『女房』『嫁』など、そして男性であれば『夫』『主人』『旦那』など、あらゆる呼び方があることがわかります。 ■「他人の配偶者」の呼び方に“ある傾向” 次に、他人の配偶者についてはどう呼んでいるかも聞いてみました。 「『奥さん』『旦那さん』ね。『ご主人』も言ったりするかな。」(60代・男性) 「『旦那さん』、女性であれば『奥様』『奥さん』かな」(60代・女性) 「親しければ名前で呼びますけど、そうじゃなかったら『奥さん』『ご主人』」(50代・男性) 「『ご主人』『奥様』って言ってしまう、本当はあまり呼びたくはないんですけど…」(30代・女性) 自分の配偶者を指す言葉に比べると、皆さんぐっと選択肢が狭まった印象です。 そして、「適切な呼び方が見つからない」という悩みも聞かれました。 ■配偶者の呼び方問題、専門家は… 「過去25年ぐらいの間に、自分のパートナーを人前でどう呼ぶかっていうのがすごく大きく変化しています」
 
■他人の配偶者を“丁寧”に呼ぶにはどうすればいい? そして、さらに人々を悩ませているのが、「他人の配偶者の呼び方」です。 関東学院大学経営学部経営学科 中村桃子教授 「一番難しいのが他人のパートナーをどう呼ぶか。自分のパートナー以上に、丁寧に呼ばなければいけないというのがあるんですね。」 そこで、丁寧な印象を与える呼び方として『ご主人』『奥様』などが挙げられますが、そうすると主従関係を表すようで失礼にあたるかもしれない… 丁寧かつ、ジェンダーに対してもニュートラルな言葉はあるのでしょうか? 関東学院大学経営学部経営学科 中村桃子教授 「最近は『連れ合い』とか『パートナー』、『夫さん』『妻さん』なんて呼び方も提案されています。ただ、なかなか普及していない。 そもそもこうした言葉も最近ぽっと出てきたわけじゃなくて、調べたら70年くらい前から多くの人が『こう呼びましょう』と提唱してきた歴史があります。 ただ、相手の配偶者に対して『夫』『妻』と言うとあまり丁寧な印象がない。だから普及しない。 自分のパートナーは『妻』『夫』と呼ぶ人でも、他に適切な丁寧な言葉がないから他人のパートナーのことは『ご主人』『奥様』と呼ぶことが多い、という調査もあります」
 
 
■今後「配偶者」のことをどう呼ぶべき? 悩ましい他人の配偶者の呼び方。 今後どう呼ぶのがいいのか、中村さんに聞いてみました。 関東学院大学経営学部経営学科 中村桃子教授 「私もよく言われるんですよね、同性婚などいろんなパートナー関係が今多いですし、ニュートラルで丁寧さもある言葉を決めてくださいって。 けれど、私は呼び方を1つに決めてしまうことほどつまらないことはないと思っているんです。なぜならそれは1つのパートナー関係、正しいパートナー関係を決めてしまうことになるからです」 中村さんは、ジェンダーが多様化し、使う言葉も多様になった今、「正しい言葉」にとらわれず自分の選んだ言葉で自分の考えを表明してほしいといいます。