「年を取ると基礎代謝が落ちるから太る」は誤解? 

実は「ある年齢」までは大差なしという研究結果も

 

誤解 年を取ると基礎代謝が落ちるから太る→実は60歳までは大差なし

基礎代謝という言葉は、多くの人が耳にしたことはあると思います。身体維持のために必要なエネルギー消費のことで、25.6度でできるだけ動かない状態で測定しますが、体重や臓器のサイズ、筋肉量によって変わってきます。同じ体重でも、体脂肪率や筋肉量の違いによって一日で200〜300kcalの差がでます。

基礎代謝が高いと、何もしなくても消費するエネルギーが多いので、痩せやすいのは確かです。運動すれば基礎代謝も上がるので、エネルギー効率がいい、つまり効率的にエネルギーを産出(消費)できる状態で生活できる体になっているということです。そして、それが長生きできるかにもかかわっていることがわかってきました。

年齢による変化では、60歳くらいまでは、基礎代謝はあまり変わりません。つまり40代の人が、10代、20代より代謝が落ちたから太りやすくなった、というのは誤解なのです。

もっとも基礎代謝が高ければいいのか、といえばそうとばかりもいえません。精神的なストレスやウイルスが体に入るなどのストレスに対抗するため、心拍数を上げることで基礎代謝が慢性的に高くなってしまうこともあり、そうなると逆に長生きしにくい、という研究結果も出ています。そういう「悪い代謝」が上がるのは問題です。

 

<『肥満脳のトリセツ 代謝の専門家が教える科学的ダイエット』より>

一度ダイエットに成功しても

夏までの3ヵ月で5kg痩せようというダイエット計画ですが、それだけ短期間だと代謝は下がります。ただし、下がった代謝は減った体重を6ヵ月以上維持すれば戻ってくる、という研究があります。

皆さんも実感しているかもしれませんが、一度痩せることに成功したときに、その体重をいかにコントロールできるか、維持できるかというのが大事になってきます。

一度ダイエットに成功しても、6ヵ月たたないうちに体重が増えれば、代謝は下がったままなので、食事量が変わらなくても、太りやすいということになります。それを2回、3回と繰り返すとますます痩せにくく、太りやすくなってしまうのです。

痩せた後の維持のためのコントロールを食事だけでするのは大変難しい。いわば腹六分目程度をつづけなければならないような状態です。