「第二ボタン」は死語じゃなかった

 

「第二ボタン」、若者の8割が認知

 

卒業式シーズン真っただ中の現在。

卒業式といえば“第二ボタン”というイメージを持つ人も多いのではないだろうか。ある程度年齢が上の人たちにとっては定番の風習だが、現在の10代もこの風習を知っているのだろうか? 

そんな疑問を解決してくれたのが、大手制服メーカーでおなじみ、カンコー学生服が中高生1200人に行った『【2026年最新】卒業式トレンド調査 第二ボタンはもう古い?』アンケートだ。

 

 このアンケートによると

「第二ボタンの風習を知っていますか?」には80.6%が「知っている」と答えている。さらに実際に第二ボタンをもらったり

渡したりしたことがあるという人は27.2%と約4人に1人

中学生のみに限ると30.8%まで上昇する。 

 

昭和文化を再編集する若者たち 令和のこの時代、デジタルネイティブであり

Z世代・α世代と呼ばれる中高生の間でも、なぜいまだに第二ボタンの風習が残っているのか? 

 

「アンケート結果を見ると、私の実感よりも認知度が高いなという

そこで大学のゼミ生に聞いてみたら、約9割が知っていて

実際にもらったり、あげたりしたことがある人は1割ほどでした。

知るきっかけは漫画やアニメなどだそうで

このアンケートにある中高生も同様のプロセスで知っているのではないでしょうか」

(小々馬氏) 漫画やアニメ、またはドラマや映画などのエンタメコンテンツを通して

第二ボタンの風習は世代を超えて受け継がれているようだ。

 

 また、知識としてその風習を知っているとはいえ

デジタルネイティブであるZ世代・α世代が、多くの体験がSNSなどデジタルを介して行われている中

制服のボタンという物理的なモノを贈る風習を実際に行うのはなぜだろうか。

 「彼らの世代にとってSNSは“今のため”のツールであって

それとは別に思い出として残るモノを大切にする傾向があります。

例えば、写真をあえて現像したり、手紙を渡したりということも多く行われています。

 また、この世代の特徴として挙げられるのが“古い=ダサい”という感覚があまりないという点です。

古くてもよいコンテンツを掘り起こして、そこにひと手間加えることで価値を高める。

 

昔からの風習やコンテンツを再編集して楽しんでいるのを多く見かけます」

 Z世代・α世代は第二ボタンもそれ自体を古い=ダサいとせずに

自らの価値観で取り入れ、さらに自分たちで付加価値をつけて楽しんでいる側面があるよう。

もしかすると、モノに対する意識は上の世代よりもアップデートされているのかもしれない。