新作『ギャバン』と『鬼滅の刃』が4月から

 

「裏番組」に…

 真の影響は「1年後」か?

 
 

もとは「スーパー戦隊」が後からやってきた

「時間枠」だったらしい?だそうです、

 
 

 2026年2月15日(日)9:30から、新作特撮番組『超宇宙刑事ギャバン インフィニティ』(以下、超ギャバン)が始まります。50年にわたって放送されたスーパー戦隊がいったん幕を閉じ、同じ番組枠で展開される新しいシリーズです。放送開始が近づき、期待をふくらませているファンは多いことでしょう。

 一方、2026年4月からは、同じ曜日、同じ時間枠で、アニメ『鬼滅の刃』がフジテレビで再放送されると発表がありました。2025年7月の公開いらい、日本映画で初となる全世界興行収入1000億円を突破した『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章』という世界レベルの作品を第1話から再放送するというニュースは、驚きの声をもって迎えられました。  2019年に始まった『鬼滅の刃』のTVシリーズ放送はすでに7年が経過しており、その間に新たに成長した子供たちに改めて作品を知ってもらうという意味では、非常に有効な取り組みです。問題は、新作ギャバンと放送時間が重なってしまった点です。 『鬼滅の刃』を再放送する時間帯は、もともとフジテレビ00年代から『ONE PIECE』などを放送していたアニメ枠です。その後、2017年にテレビ朝日がスーパー戦隊を同じ時間枠に移動させたという経緯があるため、『超ギャバン』と『鬼滅の刃』の放送時間が重なったのは、フジ側に責任があるとも言えなさそうです。

昭和時代とは異なる「裏番組」問題が発生?

 

 昭和の時代には、同じ曜日、同じ時間帯に人気作品があると、その他の作品が埋もれてしまう「裏番組」問題が存在していました。『電子戦隊デンジマン』の裏番組となった『Xボンバー』、『ドラえもん』の裏番組となった『銀河漂流バイファム』など、例を挙げればキリがありません。当時は家にTVが1台しかない家庭も多く、TV番組を録画できるビデオデッキの普及率も1985年以前は低かったため、同じ時間帯のどちらかしか見られない問題は常に子供たちを悩ませていました。

 

現代では、配信サービスが充実しているため、見るだけなら困りません。ここで最大の問題となるのは、「SNSでの盛り上がり」です。  いま、作品を盛り上げていくには、SNSの盛り上がりが重要です。多くの人が同じ時間に同じ作品を見て「ここ面白かった!」「役者さんがカッコよかった!」と、感想を投稿して楽しんでいる光景が増えれば増えるほど、「そんなに面白いのか。自分も見てみようかな」と考える人が次々と現れるからです。  すでに世界的な人気を獲得している『鬼滅の刃』と、『超ギャバン』が同時刻で激突すればどうなるでしょうか。多くの人に「また放送されるんだ。見ようかな」「まだこの子は鬼滅の刃を見たことなかったよな。見せてあげよう」といった思考が働けば、『鬼滅の刃』の方が視聴者をつかむには有利になるでしょう。当然、感想の投稿も増えます。 『超ギャバン』も大きな注目を集めている作品ではありますが、子供世代を含む幅広い世代をターゲットとした番組として見ると、『鬼滅の刃』は強力な相手と言わざるを得ません。  ただ、『超ギャバン』は2月のスタートで、4月の『鬼滅の刃』とは2か月のズレがあります。これは『超ギャバン』にとっては大きなアドバンテージです。放送開始から視聴者の心をつかむことができれば、完全に呑まれるような事態は避けられるでしょう。  問題は、『鬼滅の刃』のTVシリーズは60話以上にのぼり、休みなしでも1年以上放送が続く可能性があるという点です。『超ギャバン』が人気を獲得したとしても、その次の作品は、放送中の『鬼滅の刃』の影響を受けるのは避けられないと思われます。東映の新しいプロジェクトとなる『超ギャバン』が、どのような取り組みで『鬼滅』に対抗していくのか、大いに注目していきたいと思います。