【ニュースより】
日本に住む外国人が増え続けるなか、移住者の受け入れに批判的な言説が急速に拡散している。
人権や難民問題に詳しいニューヨーク大学アブダビ校客員教授の髙橋宗瑠さんは
「自分たちの思い描く『ニッポン』が変化することに恐怖を感じ
移住者を多く受け入れると『民族置き換え』されると騒ぐ人もいるが
そこまで日本の文化や民族性はもろいものなのだろうか」という――。
「外国人=犯罪が増える」はウソで
移住者が増えると社会にどのような影響があるかという問いに対して
ほとんどの日本人はほぼ反射的に「犯罪が増える」と答える。
「外国人イコール犯罪者」という図式が社会のディスコースであまりにもしつこく反復されてきたために
それがもはや明白な事実として受け入れられていると言えるであろう。
「外国人」と一言で言っても、例えば英会話を教えている
白人の欧米人が犯罪をおかすというふうに考える日本人は実は少なく
「犯罪者」として思い浮かぶ「外国人」はアジア人、もしくは
肌の色が褐色か黒色というのが多くの日本人の想像であろう。
すなわち背景に人種差別的な思い込みがあることが少なくない、と認識する必要がある。
それはさておいて、「外国人が大勢いるから犯罪が増えている」と考える根拠はない。
外国人による犯罪をひたすら強調したいのか、法務省が毎年発行する
「犯罪白書」に「外国人による犯罪・非行」という章があるが、それを読むと外国人による
犯罪が年々決して増えているわけでなく、むしろ一時期こそピークがあったものの
その後基本的に減少傾向にあることがわかる。との事。。。
「外国人が罪を犯してもマスコミは人種差別と糾弾されるのを恐れて、報道しない」という
言説が(日本でも欧米でも)見られるが、根拠がゼロで、外国人を敵視するためのデマと認識するべきであろう。と事
欧米に関して言えば、外国人の場合は報道しないどころかその事件が不相応に大々的に取り上げられ
外国人排斥のさらなる理由になるのが関の山である。
「マスコミは外国人を庇っている」という思想は極めて危険で
例えば2024年、イギリスで児童ダンス教室が襲われて、3人の女子が刺殺されるという事件が起き。
事件後、「マスコミは報道しないが、犯人は難民」という
デマがソーシャルメディアなどで流れて、難民の宿舎の襲撃や暴動などが各地で発生
数百人もの負傷者が出た。日本では(まだ)大きな暴力事件が起きていないが
「マスコミや人権弁護士、社会のエリートが外国人を擁護しており
日本人の方が差別を受けている被害者」という、根も葉もない陰謀論はすでに日本で見られるそう。。。
■「マスコミは外国人の味方」という主張の起源 外国人の保護にメディアも加担しているという言説は実は最近現れたものでなく、2000年代辺りから、在日特権を許さない市民の会(「在特会」)の主張の一つであった。ヘイト集会で在日コリアンや中国人を「ゴキブリ」呼ばわりして、「また南京大虐殺するぞ」と叫んだことで一躍有名になり、そのヘイトスピーチが国連の人権条約の審査で問題になったほどである。その時も日本の右派の一部が「中韓や日本の人権団体の反日に毒された」などと国連を批判することが多かったが、ヘイトスピーチは国際法で明確に禁止されており、日本が指摘されて当然と言える。
■「ルールを守らない外国人」とは?
欧米では市場原理主義による社会の変化が激しく、今まで安定した職業や社会的地位でも、簡単に失いかねない状況になってきた。それに漠然とした不安を抱いている市民が当然数多く、スケープゴートが提供されるとそれに飛びつきがちな状況である。それだけに、「文化・社会に対する脅威」の外国人が槍玉に挙げられてきていると言える。 日本でも類似する排外主義的な言説として近年顕著になってきたのは、「ルールを守らない外国人」という論調であろう。ルールを守るのは「良い外国人」で日本に歓迎するが、ルールを守らない「悪い外国人」は不要にして日本から追放するべき、ということである。高市首相も例えば2025年10月、国会で「一部外国人による違法行為やルールからの逸脱」が問題との認識を示して、取り組みを約束した。 それは一見してごもっともな議論に見えるが、敢えて「違法行為」と区別される「ルールの逸脱」という概念の曖昧さに注目するべきである。 日本の法律を破る人が処罰されるのは当然で、外国人でも日本人でも変わらない。例えば凶悪犯罪で有罪になった外国人を国外追放するのは、場合によってはあり得るかもしれない。との事。。。
