家に現れる“巨大グモ”はゴキブリを駆除する救世主だった!?

あなたはゴキブリと巨大グモのどちらを選ぶ?

 
真夜中、部屋の壁を素早く移動する“巨大な影”。その正体は アシダカグモ。足を広げると10cmを超えることもあり、その圧倒的な存在感に、悲鳴を上げてしまった経験がある人も少なくないでしょう。
 オスの体長はおよそ1.5~2cm、メスは2.5~3cmほどですが、脚を大きく広げるため実際以上に迫力があります。体表には白や灰色、茶色の毛が混じって生えており、全体としては灰褐色の姿をしています。アシダカグモは外来種で、日本で最初に発見されたのは1800年代後半の長崎県です。現在では九州や四国を中心に、福島以南の地域に分布しています。
 
 

ゴキブリを食べる“益虫”

「大きいから咬まれるのでは?」と不安に思う人もいるかもしれませんが、人間を襲うことはありません。刺激しない限り咬まれることもなく、基本的には「人間には無害な存在」です。
 むしろ、家に潜むゴキブリやハエ、ガなど小さな害虫を食べてくれる “益虫” として知られています。「アシダカ軍曹」という異名を持ち、数日で家のゴキブリを一掃するとも言われています。アシダカグモは巣を張らず、徘徊型のハンターとして生活しています。ただし、常に歩き回っているわけではなく、獲物が通りやすい場所や捕まえやすいポイントを選んでじっと待ち構えるのが特徴です。夜行性で日中は家具の裏や天井裏、建物の基礎と外壁のすき間などに隠れて過ごしますが、夜になると活動を開始し、獲物の通り道に陣取って現れる瞬間を逃さず捕らえます。

 

 

アシダカグモの食事

 アシダカグモは「体外消化」という方法でエサを食べます。獲物を捕まえると、消化液(プロテアーゼ、ヒアルロニダーゼ、エステラーゼなど)を体内に注ぎ込み、獲物の体をドロドロに溶かしてしまいます。そうして液状になった体の中身を吸い取って食事をしています。

 

まとめ:家に現れる“巨大グモ”はゴキブリを駆除する救世主だった!?あなたはゴキブリと巨大グモのどちらを選ぶ?

 見た目は確かに迫力満点で、家の中で遭遇すると驚かされます。しかし、彼らは人に害を与えるどころか、ゴキブリを駆除する“影の同居人”。
怖がって排除するよりも「軍曹、任務ご苦労」と心の中で敬礼し、静かに見守るのも一つの選択肢かもしれません。