「毎晩、夜中に目が覚める理由」は
メンタルのSOS?
夜中にふと目が覚めて、なんとなく眠れないまま朝を迎える。
そんな中途覚醒の原因はさまざまありますが、睡眠の環境や生活習慣だけでなく
心の状態=メンタルにあるかもしれません。
神谷町カリスメンタルクリニック院長の松澤美愛先生監修のお話のもと、見ていきましょう
心の状態が眠りを邪魔する? 心理的要因による中途覚醒とは
「最近、夜中に何度も目が覚めてしまう」──
そんな悩みを抱えている人の多くに共通するのが、寝る前まで頭や心が休まっていないという状態です。
・明日の仕事がうまくいくか不安
・家族や人間関係の悩みが頭から離れない
・「また眠れないかも」「早く寝なきゃ」と焦って逆に目が冴える
小さなストレスや心配ごとが、脳や自律神経を刺激して眠りを浅くする原因になります。
「不安」や「考えごと」で交感神経が優位に
眠りには、自律神経のバランスが深く関わっています。
通常、夜は「副交感神経」が優位になり、リラックス状態へと導かれるのですが、ストレスや不安が強いと「交感神経」が優位のままになり、眠りが浅くなったり、途中で目覚めやすくなったりします。
さらに、「眠れないことへの焦り」もまたストレスとなり、負のループに陥ってしまうことも。
睡眠は“脳と心のメンテナンス時間”です。ところが悩みごとが多いと
脳が“まだ活動中”と判断して深く眠れなくなってしまいます。
夜中に目が覚めるのは、心がまだ休めていないサインかもしれません。
