安いアメリカ産のコメが来る?

国産米の価格が店頭で史上最高値を更新し続ける中、「トランプ関税」によって
安価なアメリカ産米の輸入が増加するのではないかと、農家からは不安の声が上がっています。
(大石邦彦アンカーマン 以下:大石)「おぉすごい」
(鍋八農産 八木輝治 代表)「毎年ここが満タンになっているぐらい」
(大石)「じゃあここ(スペースが)空いてますけど、本来は?」
(鍋八農産 八木輝治 代表)「はい。満タンです」
(大石)「急に米がなくなり高くなっている状況をどう見ていますか?」
(鍋八農産 八木輝治 代表) 「めちゃめちゃ不安ですね。過去ずっと『余っている、余っている』だったのが
ここ1〜2年で『ない』というのはなぜだろうと」 先月に訪ねたのは
愛知県弥富市を中心に約200ヘクタールの土地で農業を営む、「鍋八農産」です。
200ヘクタールとはバンテリンドーム40個分、モリコロパークよりも少し広い面積です。
その広大な土地の4分の3で取り組むのが「稲作」。
代表の八木さんは例年にないコメ不足に、強く不安を感じていました。
その後、さらに追い打ちをかけることになったのがアメリカの関税政策です。
■農業が犠牲に?
コメ農家は不安な状況 八木さんは関税をめぐる交渉で日本が自動車などものづくり産業を守るのと
引き換えにコメづくりなどの農業が犠牲になることを危惧していました。
(鍋八農産 八木輝治 代表) 「(Q:アメリカ産のコメがもっと安くなったらどうなる?)
消費者は完全にそっち(アメリカ産)にいくのでは。一部はやはり国産という人もいるだろうが
安い方がいいという人が圧倒的ではないか」 国産のコメ価格が店頭では史上最高値を更新し続けている中
安いアメリカ産のコメの輸入が増えれば、生産農家への影響は非常に大きいと顔を曇らせます。
(鍋八農産 八木輝治 代表) 「コメ農家としてはできれば国産を選んでほしいので
ある程度の価格で勝負できればいい」
きょうの参院本会議で石破総理はアメリカ政府との関税を巡る今後の交渉については
「引き続き政府一丸となって最優先かつ全力で取り組む」と述べましたが
八木さんら生産農家にとっては気が気ではない状況に変わりはありません。
